どこまで攻めるか太陽光の過積載 250%?300%?

過積載というと太陽光以外の業界では違法行為を指します。

トラックの荷台に法律で許可されていないレベルの荷物を積み込んだ状態のことです。

 

太陽光発電の世界ではパワーコンディショナーの容量(例えば49.5kW)以上のパネル容量(例えば99kW)を接続することを言います。

 

パワーコンディショナーは直流を交流に変換し、送電線に遅れる電気に変えるための機械です。

この容量が50kW未満の発電所は低圧発電所といいます。

50kW以上の高圧の発電所では電気主任技術者による法定点検の義務や、変電設備の設置が義務付けられているので高コストになりがちです。

そこをギリギリ許される49.5kWなどのサイズで低圧で発電事業を行うのが低圧太陽光発電事業です。

 

なぜ過積載をするのか

なぜ過積載をするのかというとそれは「毎日が晴天ではないから」です。

曇りの日や朝夕はパネルは本来の力の30%くらいでしか動いていなかったりします。

こんな時にパワコンにあわせて50kW近辺のパネルしか接続していないと発電量は微々たるものになってしまいます。

ところが、パネルの容量をパワコンよりも大規模にしておくと、そんな状況でもガンガン発電してくれることができるわけです。

 

太陽光発電ムラ市場

一方で晴れている日はパワコン容量以上の電気は捨ててしまう

逆に晴れている日はピークの電力は捨ててしまう形です。

僕が持っている発電所でいうとほとんど過積載を仕掛けていない発電所はこんな感じ。

スクリーンショット 2019-04-18 17.56.12

 

 

今日はめっちゃ晴れていたので綺麗なグラフになりました。

11時にピークを迎え、ほとんどカットされることなく発電しています。

 

一方で69kWの発電所はこんな感じです。

スクリーンショット 2019-04-18 17.56.54

 

朝の9時からピークで、14時くらいまでが真っ平らです。

この間はちょっとピークカットが生じています。

 

 

一方で、99kWの発電所はというと・・・

スクリーンショット 2019-04-18 17.57.26

見事にピークカットでぶった切られている感じがします。

ここまでピークカットされていると気持ちいですね。

 

最近のパワコンは過積載を容認傾向

実はこの過積載というやり方は日本独特の技術なんです。

普通は規模が大きくなると有利なのが投資の常識なんですが、日本の電気事業法だと低圧がやや有利。

そのため、低圧でいつづけるメリットがある。

だから低圧のままパネルだけを増やすというやり方が合理的になっているのが実情なんです。

 

この現実を多くのパワコンメーカー、パネルメーカーはあまり重要視せずにむしろ消極的な態度を取ってきました。

 

「そこまで過積載を仕掛けないでください。180%以下でお願いします。」

「いや、このパワコンはそこまでつなげると保証が効かなくなります。」

こんな感じでした。

 

しかし、昨今ではようやくパワコンメーカーも容認体制をとり始めました。

 

最近ではOMRONは250%の過積載を容認しましたし、HUAWEIは300%までの保証をしています。

 

過積載をするとパワコンは壊れやすくなるのか?

理屈の上では朝夕の稼働時間が延びますからその分は故障率が上がるはずです。

しかし日中に関してはパワコンに入力された段階で電気は「カット」されてしまいますから、その分の負荷が上がるわけではありません。

ですので故障率はわずかしか上がらないはずです。

ではこのわずかに上がった故障率は損なのか、得なのか。

 

これは答えは決まっていて得の一択です。

なぜ故障率が上がることが得なのか。

それは故障率ではなく、稼働率に置き換えればすぐわかるはずです。

パワコンは動けば動くほど、発電事業者は得をするのです。

 

ではどこまで過積載を仕掛けるのが正解なのか

過積載をどこまで仕掛けるべきか。

これは難しい問題です。

個人的には300%の過積載は投資効率的にはやりすぎだろうと思います。

架台のコストはパネルに応じてかかりますからコストカットのメリットはわずかです。

そういう意味では200%近辺で止めておくのがある意味正解なような気がします。

 

過積載による「電気捨て率」は200%を越えたあたりから急激に増えていきます。

一方で、稼働時間の伸びには限界があります。

 

グラフを上手く描いてクロスしたところが最適値になるはずです。あとはグラフの縦軸をパネル価格にあわせて調整してやると答えが出てくるわけです。

 

パネル価格によって過積載の最適値は変わってきますから微妙なところですね。

 

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