今日の神戸新聞の経済面で、シャープが
太陽光パネルから撤退し、
工場を昭和シェル(ソーラーフロンティア)に
売却を検討中という見出しが出ました。
シャープと言えば、太陽光パネルで
国内トップクラスのメーカーです。
日本の太陽光の代表といっても過言ではありません。
すでに欧米から撤退し、最新鋭と言われる堺工場まで
売却を検討し、売却が確定すれば、太陽光から撤退という
形になりそうです。
そこまで、会社の状態が悪いようです。
今期はまた2000億円近い赤字を予想。
保証はどうなるのでしょうか?
その前に、そもそも昭和シェルが買収できるとは限りません。
今は、業績がいいのですが、数年前までは赤字会社。
さらに、今から競争が激化する業界であり、
パネルにCISを採用しているメーカーが、セルもするのか?
という課題もあります。
シャープといえば、日本の屋根に一番多く設置されているメーカーさん。
日本の屋根は、欧米に比べ、複雑で屋根材の種類も多いため、
対応するのが大変です。
一番屋根に対応しているメーカーがシャープであり、
シャープで設置できない屋根は、設置不可とも言われています。
いわば、屋根の工法に困れば、シャープにという流れでした。
それが、消えてなくなる?
家庭用太陽光は、大打撃です。
私自身、家庭用はパナソニックをメインに、パナソニックでできない屋根を
シャープでしていました。
それほど、工法の開発には定評あるメーカーさんです。
産業用は、OEMのためほとんど採用しませんでしたが、
一部国内メーカーというお客様には、
メーカーは国内でも、作っているのは海外メーカーですよと、
了解いただいて販売しています。
いよいよ、現実味を帯びてきました。
メーカーさんの倒産、撤退。
今期は先日も書いたように、退場者が続出する年となるでしょう。
大きいところほど、会社が維持できず退場。
ドイツが歩んできた道を
そのまま日本も進んでいます。
私自身、先日人材募集しましたが、
大きく業務を拡大しようとは思っていません。
なぜなら、それは倒産の道に踏み込む可能性が
高いからです。
業績がいいときに、人材を確保し売上拡大。
業績が悪くなれば、重しです。
今まさに、その傾向があらわれつつあります。
長く太陽光を維持するためには、最小人員を確保しながら、
今からおこる行き場のなくなった太陽光たちの面倒を
見ていくつもりです。
ドイツでは今、だれが面倒をみているのか、
大手ではなく、私たちみたいな中小企業が
設置後のメンテナンスを見ています。
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