そるねおです。
千葉県我孫子市で太陽光発電所を自主管理しています。
ある日、遠隔監視システムの「SOLAR LIVE」(https://slive.nano.jp/)の監視データを確認したところこのような状態になっていました。
あきらかにパワーコンディショナの1つの発電量が低いです・・・
「SOLAR LIVE」では瞬時発電の監視データについては各ストリングの電流値、電圧値を確認できますので、そちらもみてみたところ。
あきらかに1つのストリング(C1_2 ST5)が発電していません(電流が検出されていない)
電圧は検出されているものの、数値が他と比較すると高すぎます。
「SOLAR LIVE」のエラー検出では該当するような記録はなく、パワーコンディショナとしてはエラーと判断していないようです。
ストリングの1つが発電していないだけなのでそこそこの発電量はあり、エラーの検出がされていない状態であるため、もしも、「SOLAR LIVE」を導入していなければ気が付かなかったかもしれないです。導入しておいて良かったと思いました。
放っておいても勝手に解決するはずもなく、お盆休みを返上して現地へ向かいました。「SOLAR LIVE」の監視データから、対象のストリングが特定できているので調査対象を絞り込めているのは助かります。
まずはパネルやケーブルの外観を検査しましたが特に異常はありません。パネルへ流れている電流を測定してみると「0A」であることを確認しました。
隣のストリングの電流を測定してみると「7A」以上出ています。
パワーコンディショナを開けて電流を測定してみるとパネル付近で測定したのと同じ状況でした。パワーコンディショナの基板外観を確認するために一旦電源を落とします。外観検査では部品の破損等はありませんでした。ケーブルの接続部分のネジの緩み等もなく原因を特定できず。再度電源を投入し、電流値をモニタリングしてみます。すると、立ち上げ直後は電流が他のストリングと同様に流れていることが判明!
その後、数分経過すると電流が0Aになってしまいます。何度か繰り返し確認しましたが、同様の現状が再現します。つまり、パネル、ケーブルには問題がないが、パワーコンディショナの制御基板が何らかの理由で電流を遮断している可能性が高い事がわかりました。
勝手にパワーコンディショナを分解する訳にもいかないため、これ以上はメーカーの協力が必要と判断しました。
パワーコンディショナのメーカーである田淵電機へ問い合わせしてみると
「販売店からの依頼でなければ受付できない」
とのつれない返事。。。
上記の調べた状況を説明したところ、販売店からの依頼は必要だが技術者の派遣が必要な事は分かったので、販売店からの依頼を受けたら速やかに動けるように事前準備を進めておくとの返事をいただけました。
今回の現地調査では、測定プローブが分離できる「FLUKE 365」が大活躍でした。少々お高い買い物になりますが、測定の効率が段違いです。
「SOLAR LIVE」の監視データと組み合わせると切り分け作業も効率的に進めることができました。
トラブルは発生してほしくありませんが、発生した時の対応技術は今後も高めていきたいと思います。
今は、発電所を施工してくれた業者様から販売店経由の依頼を出してもらい田淵電機の対応調整中となっています。状況が進みましたらブログで紹介したいと思います。
コメントありがとうございます(^^)
FLUKE良いですよね。仲間が使っていて良いなと思って、それ以来愛用しています♪
フルークカラーの黄色を見るとすぐに、FLUKE 365である事がわかりました。信頼のFLUKEです。
必要ないと思いますが、FLUKEは、校正もしてくれます。それも有料でした。私も古い測定器を何台も持っていますが、故障知らずで長持ちします。