太陽光発電事業を重点事業としてきたサニックスが、
舵を切り直すようです。
以前はとても勢いがありましたが、最近は売電価格も下がり、
いろんなルール・制約が増えたことからあまり名前を聞かなくなっていました。
大企業がビジネスとして進める事業としては採算が合わなくなってきたのでしょう。
これからの太陽光発電は小回りのきく中小の時代かもしれません。
(以下引用)
サニックス(福岡市博多区)は7日、2月に公表した業績予想を下方修正するとともに、太陽光発電事業を手掛けるSE(ソーラーエンジニアリング)事業部門において、希望退職者の募集および店舗の統廃合を実施すると発表した。
九州電力をはじめとする電力会社の再生可能エネルギーにおける電力接続系統への接続問題により、出力制御ルール等の運用見直しが行われ、太陽光発電事業における外部環境が急激に変化し、同社を取り巻く事業環境は厳しくなっていた。
これを受けて、同社では九州・四国地区の適正な人員体制を踏まえつつ、マーケットが大きい関東・関西・中部地区の体制を強化し、固定費全般の削減により収益構造の改善を図ってきた。今般、太陽光発電事業を取り巻く中期的な経営環境に対応し持続的な成長を図るために、さらに踏み込んだ経営合理化策を実施することが必要不可欠と判断した。
サニックスは創業以来、シロアリ防除など一般家庭・事業者向けの環境衛生管理事業を手掛けてきたが、昨年5月、産業用太陽光発電などの事業を拡大するとともに、電力小売り・卸売事業へも参入し、エネルギー企業へシフトする方針を発表。SE事業部門では、太陽光発電システムの開発から製造・販売・施工メンテナンスまで一貫体制のもと事業を展開している。
技術職・事務職の希望退職、西日本で店舗の統廃合
希望退職者は、SE事業部門の技術職・事務職を対象に約600名を募る。SE事業部門の西日本地区においては、HS(ホーム・サニテーション)事業部門の店舗網をベースに65店舗を設置していたが、20店舗を廃止し近隣店舗に統合し、45店舗とする。統廃合時期は6月中に完了見込み。なお、廃止する20店舗のうち13カ所は事務所等の賃借を解除し、7カ所はHS事業部の営業所として引き続き業務を続けるため賃借は解除しない。
業績予想は売上高▼1.4%
同社は、厳しい事業環境を踏まえて2月に下方修正した平成27年3月期通期(平成26年4月1日~平成27年3月31日)連結業績予想数値を、下方修正した。
売上高については、主にSE事業部門において卸販売高は見込みを上回ったものの、直施工売上高が見込みを下回ったため、売上高は約1.4%の未達となる見込み。
利益面では、SE事業部門において、地区間の人員体制見直しを進める中で人件費も含め経費全般の見直しを行い、固定費は想定した水準になった。しかし、SE事業部門の直施工の売上高未達による利益減に加え、原価率が高い卸販売の割合が増えたことや、想定した為替レートより円安になったため輸入しているSE事業部門の太陽光モジュールなど材料費が増えたこと等により、前回予想した売上総利益を下回り、営業損失・経常損失はそれぞれ前回予想を下回る見込みとなった。当期純損益については、店舗統廃合および車輌関連の解約に伴う減損損失約3億円を特別損失に計上するため、前回予想を下回る見込み。
以上です
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