逆過積載は不利なお話

(カテゴリ: 太陽光発電の施工)
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売電単価18円時代に突入がもう目前の今日。

18円の設計を高圧、低圧とも真っ最中です。

その中で、過積載という言葉が独り歩きし、不利な条件も現れてきました。

 

一概に過積載はいいのですが、1つの条件下では不利に働くことが、

検証してわかってきました。

 

それは、パワコン容量が30kwから40kwで、土地が小さく土地いっぱいにパネルを

設置する設計の場合。

 

いろいろ見ると過積載率200%とかの言葉が、よく飛び交いますが、

これは、パワコンが49.5KWなど、パネルの設置がまだまだできる場合は、

有効的です。パネル80kw、90kw、100kwなど。。。

 

そもそも論、低圧の過積載はパネルのロスの有効利用と、パワコンが50kw以上設置すると、

高圧になるので、主任技術者やキュービクルの費用がかさむために、

低圧で収めようとした延長です。

36円時代でパネル容量60kwなどが始まり、

今では100kwに突入。

だから有効でした。

しかし、前述したようにパネルの設置枚数の最大数がきまり、

そこから、じゃー過積載にしよう。

 

例えば、土地の面積が限られ、パネル50kwが最大設置できない土地で、

過積載率200%にしたいからパワコン25kwで設計。

いわゆる逆計算です。

これ、一見いけそうな形ですが、当たり前ですが最大25kwしか送電できません。

過積載だから、変換効率のいいパワコン使って計算したら、

最終的には損なんです。

それを、とある場所で実発電量とくらべました。

パネル79.5kw、パワコン49.5kwの過積載率160%の50kw越えの発電所では、

2017年1KWあたり1070kwhになっていました。

そして、もう一つ。

パネル34kw、パワコン29.7kwの過積載率114%の発電所では、2017年1KWあたり1170kwhとなっています。

パワコンはどちらとも同メーカーの同機種。設置場所も新規設計の場所から近い。

それを、そのまま新規設計のパネル54kwで、それぞれの1kwhの数字を当てはめると、

過積載率160%にするよりは、114%でした方が、20年間の最終発電量は有利となります。

一つの背景としては、1台パワコン増やしても、パワコン単価が安くなったので、

ピークカットが少なくする方が得です。

あくまでも、パワコンが50kw以上超えられない場合の、過積載は得であって、

30kwや40kwなどの場合は、パワコン1台少なくすることによって、

初期費用は抑えられても、20年の発電額はパワコン1台減らした代金の、

倍以上の発電額が下がりますので、注意しないといけません。

パワコンの容量によりますが、パワコン代20万円節約した結果、

ピークカットがひどすぎて、20年間で50万円売電収入減りますと

いうイメージです。

20万円節約せずに50万円獲得した方が、どう見ても得ですね。

30万円の差額がでますので。。。

これ、高圧でも言えます。

高圧の場合、必ず力率指定来ますので、

力率85%とか90%とか。

そうすると、ピークカットがひどいうえに、さらにパワコンの出力おさえられますので、

高圧の場合は、低圧ほどの過積載は禁物だと思っています。

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