これからの過積載 200%は必須か?意外なデメリットとは

適切な過積載率はどのくらいだと思いますか?

相談されるとちょっと困ってしまうのがこの質問です。

僕の中ではある程度答えが出ていますが、それはあくまでも僕の基準ですから「おすすめは?」と聞かれて「今日は良い鯵が入ってるよ」と言うように答えられないのが困りどころ。

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(シマアジ)

 

あくまでも僕の中で「こんなもんだろうな・・・」と考えている感覚ですから。

通常の日本の日射であれば過積載率200%までは突っ込んでも元が取れる

これが僕の感覚です。

新潟のように日射の悪いところであればもっと突っ込んでも良いかもしれません。

逆に日射の良いところであればそこまで突っ込まずに、むしろ角度をあげてみたりした方が安く済むかもしれません。

とはいえ170%以上は入れておいた方が良いような気がします。

僕の感覚ですが。

太陽光発電ムラ市場

むしろ気をつけなければいけないのは2017年に決まった「事後的過積載禁止」制度

この悪法のおかげで認定の管理が難しくなってきています。

いえ、国民負担という点からはこの制度はそこまで「悪法」とはいえないのですが、6ヶ月から8ヶ月という認定に掛かる審査時間とセットになると悪法になってしまうのです。

例えば認定申請をあげて、降りてくるまでに6ヶ月。終盤に不備が出たりしたら8ヶ月かかります。

そこから農地転用の手続きを進め、いざ作ろうとした頃にはパネルが廃盤になっていて変更認定申請をあげるなんてことがざらにあります。

実は僕の個人の案件がまさにその状況です。

このパネル変更で6ヶ月待ちです。

6ヶ月後にパネルがないと・・・またパネル変更で6ヶ月。。。

その間に3%以上のパネル容量アップがあると、、、売電単価が現在価格に変更されてしまいます(21円から来年度単価へ)。

それを避けるためにはパネルの枚数を削減して全体容量をコントロールする必要が出てきてしまいます。

国民負担を無駄に増やさないために事後的過積載を制限するというのは良い考え方だとは思うんですが、その仕組みを実際に運用する際に6ヶ月の認定審査時間がかかっているという現実が大きな事業ハードルになっているのです。

実際のところ200%の過積載ってどんな感じ?

僕は今年の9月末に200%過積載の発電所を所有しました。

4基目の発電所です。

9月末購入なので春から夏にかけてのピークカット地獄はまだ経験していませんが10月11月の発電を見る限り過積載の威力は抜群です。

200%くらいの過積載であればピークカットは恐れずにいくのがいいと思っています。

問題は2つ。投資効率と融資適格性をどう担保するか

ポイントはここでしょう。

投資効率という観点からは過積載のピークカットシミュレーションをするという手があります。

業者さんに聞いてみてもいいでしょうし、自分で発電所を所有していればパネルが増えた分を計算すればどのくらいピークカットが起こるのかは自分で計算可能です。(大変ですが)

投資効率という意味では今のパネル価格だと100〜120%くらいが限界点かなと感じています。

そこから先はパネルを突っ込んでいってもどうしても「投資負け」してしまうからです。

一方、電気的にはパワコンをしっかり選んでいく必要があります。

メーカーによっては過積載向きでないものもありますので要注意です。

逆に、融資適格性という観点からはどうでしょうか?

これは金融機関がピークカットを過度に評価した場合です。

極端な話「200%の過積載でも49.5kWで評価する」など謎のルールを設けてしまう場合もあります。

このような極端な金融機関は話にならないので最初から除外した方がいいです。

ちゃんと評価してくれる金融機関では過去の発電実績を見せたり、逆に「ストレステストの掛け率」を聞いたりして対策を立てることができます。

一番避けなければいけないのはピークカットストレスの2重掛けです。

 

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