一部のパネルは20年持たない! (太陽光発電道楽人さんのブログより)
太陽光発電パネルが20年持たない場合があるのではという報道を受けた太陽光発電道楽人さんのブログ記事です。
20年のFIT事業、そしてその後FIT切れでも自由売電をしながら売電事業を続けることもできると多くの発電事業者が考えていますよね。
ところが、パネルが20年持たないというのです。
これは大事件です。
一般論としてパネルは30年以上発電可能
これは私が実際に見てきた愛媛県の日本最古の発電所です。
30年以上経っていますがまだまだ現役です。
ちゃんとしたパネルを、ちゃんと施工して、ちゃんと管理運営すれば太陽光パネルは30年以上保つのです。
逆に言うと30年持たないパネルはというと・・・
1 パネルの品質が悪い!
一番はこれでしょう。
- そもそもセルの品質が悪く20年持たない。5〜6年で結晶のひび割れが出てしまう。
- バックシートやパネル周縁部の防水が甘く、水が侵入して漏電やガラスの剥離が始まる。
- ジャンクションボックス(パネル裏面にあるパネル同士を接続していく箱)のシリコン樹脂コーキングがなされておらず水が侵入する。
- 工場の衛生状態が悪く、ホコリや異物の排除ができていない。
こういったものは20年持たないということはあると思います。
とある中国のメーカーも「最近はジャンクションボックスのシリコンコーキングをちゃんとしているんだよ」という情報を聞きました。
ということは。。。以前はしていなかったということです。
2 パネルの品質は合格点でもパネルの輸送状況が悪い
これもありそうな話です。
トラックが最後の山道を越えるときにガツガツ揺れ、セルのひび割れが起こることもあるでしょう。
目に見えない小さいひび割れが入ると、3年4年後に大きなひび割れに成長することになります。
とあるメーカーは「輸送トラックはエアサスペンション装備のもので、パネルは起こして立て積み輸送とする」という規約があります。
このメーカーはこの方向で輸送した方がセルの破損が少なくなると考えているということです。
3 施工時のパネルの管理が悪い。ガンガンぶつけている。パネルに乗っている
これも全然ありえる話です。
せっかく現地に着いたトラック。
荷下ろしのときにパレっとの上のパネルの箱の上に人が乗ったらどうでしょうか?
パネルに乗っているのと同じですよね。
架台に貼り付けていくときにしたからヘルメットでバックシートを直撃したらどうなるでしょうか?
セルを殴打しているのと一緒ですし、バックシートに傷がつくとそこから水が侵入する可能性が高まります。
そして一番罪深いのはパネルの上に人が乗って施工するパターンです。
施工スピードは抜群に早いのですが後で専門器具で検査するとセルがボコボコに破断されていることがわかります。
>> 参考記事 パネルの上に人が乗るとどうなるか セルのクラック続出!
4 発電所の管理が悪く小さな故障を発見できない むしろどんどん壊れていく
一番困るのは実はこれです。
1〜3のような事態が実際にあったとしても発電所のオーナーはそれを発見することができません。
「んー今年は日照があんまり良くないのかなぁ。。。」
と思うまでしかできません。
適切な管理は絶対に必要です。
またパネルの下から木が生えてきてバックシートを直撃するようなことも全然あり得ますからその点も管理が重要です。
20年持たないパネル(発電所)と30年使える発電所。
利回りが15%なのか10%なのかも大事ですが、「10年しか発電しない」のでは元も子もありません。
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