来年の全量買い取り制度太陽光の買い取り単価は18円/kWhといわれています。
まだ決定ではないですが、この時期でいわれていたらまぁ決まりではないでしょうか？
40円、36円、32円、29円（3ヶ月）27円（残り9ヶ月）、24円、21円、、、そして18円。
初期の半額を切ってきました。
ここ数年の分譲の利回りはどの単価でも10％前後です。
これは理由があって、今のご時世で残っている36円物件は「そもそも連系が難しい物件」だったり「今の基準で見るとパネル積載が甘い物件」だったりするからです。
言い換えると単価の低い物件でも過積載を200％弱まで上げていくことによって利回りを確保してきたのです。
ところが18円ではこの常識が通用しなくなる
そうなんですよ。
この過積載で利回りを確保する戦略が取れたのは21円までなんです。
売電価格40円で50kWパネルの売電金額を確保するために売電価格21円なら100kWパネルを積もうというのがこれまでの発想です。
結果としてこの200％過積載クラスでもピークカットは10％行かない場合もありました。
また、SMA、ソーラーエッジ、安川、オムロン三相などが200％近辺までの過積載が可能だというのもこの論理とはまっていました。
18円で論理が変わる理由1 200％以上の過積載がどこまでできるか？
パワコンの電気的特性の都合で200％以上の過積載はかなり難しいです。
明確に200％以上が可能だと言っているのはSMAと安川とオムロン。
しかしこの3つのメーカーも普通にやったら210％近辺が限界です。
18円で論理が変わる理由2 仮に200％以上の過積載ができたとしても
さすがにここから先はピークカットが急激に増えてきます。
これ以上の過積載を進めるには将来的なバッテリー導入、一部自家消費なども検討する必要が出てきます。
しかしどちらもまだビジネスとしてしっかりと組み込んで元が取れるかが見えていません。
ではどうするべきか？どうしなければならないか
ここから先はまだわかりません。
一つの解としては30年計画で考えられるかという点
しかし残念ながらこれも弱い。
2019年問題という有名な問題がありまして、家庭用の余剰買い取りの10年間が2019年で切れるケースが出てきます。
この「切れた後の自由買い取り価格がいくらなのか？」という問題がありました。
なんと調達価格算定委員会の議論内容では・・・「一般電気事業者が無料で逆潮流を受け取る」という回答。
新電力が別途自由に買い取ることはオッケーだけど、大手電力会社は0円でもらっちゃいますよという内容。
つまり低圧太陽光も誰かが買い取ってくれる可能性もありますがスタート地点は0円ですよという形。
ビジネス化できるかい！
もう一つの解としては、、、パネルの下で何かできないかと言うもの
例えば日当たりの悪いパネルの下で椎茸を作ったり、、、
勝手にシェアリングしちゃうパターンでしょうか？
いやーこれも売り上げとしては計算しづらいなー。
雪国であればあり得るのは両面パネルかなぁ・・・
両面パネルの威力で巷で言われていない部分は何と言っても「雪を落とす能力」ではないでしょうか？
裏面が散乱光で発電してくれるわけですからそこが熱を持ってくれます。
これは雪国ではありがたい。
もともと利回りが悪くても他にやれることがないので不利な太陽光をやってきたわけですからその落ち幅が両面パネルで和らぐのであれば・・・
という18円時代の戦略論。
ぜひ雪国のオーナーたちと語り合ってみたいですね。
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