太陽光発電投資で保険はどのレベルまでつけていくべきか リスクをどう取るか

太陽光発電はリスクの低い投資と言われています。

正確に言うとリターンの割にリスクが少ないと言う意味です。

ローリスク・ミドルリターン。

 

このローリスクを作っている原因は「全量買い取り制度」「動作部分がほとんどなくメーカー保証が手厚いこと」「気象庁の持つ日照データ」そして「保険」です。

 

今回はこのブログの読者の方から質問をいただいたので太陽光発電の保険について書いてみようと思います。

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太陽光の保険は上記の「ローリスクを作っている原因のうち、唯一自分で取捨選択が出来るもの。

どんな判断をするのも自分の自由です。

 

 

 

太陽光発電の保険はどんなものがあるか?

1.動産保険・火災保険

2.休業補償保険

3.出力抑制保険

4.地震保険・津波保険

5.施設賠償責任保険

 

基本的にはこの5つです。

1の動産保険・火災保険が最も根本的な保険です。

 

太陽光発電ムラ市場

1.動産保険・火災保険 基本的に加入すべき

これは企業総合保険という枠組みで作られている保険です。

企業の持っているビルや工場が入るような基本的な保険です。

火災、盗難、自然災害(風災害、水害、雹害、雪害、竜巻、落雷、動物による損害など)などのほとんどの事故に対応している保険があります。

一般的に保険会社と話をして「太陽光のオールリスク保険」というとこの保険が出てきます。

10年、5年、1年と選ぶことができます。

この保険の悩みどころは大きく分けて2つ

まず一つ目は保険の大きさです。

2300万円の発電所があったとして、いくら分の保険にはいるのかということです。

普通は同じ金額の保険を設定します。

再調達価格といいます。

例えばセカンダリ物件だったり、高単価物件だったりすると実は再調達価格がもっと安いという場合があります。

いわゆる「権利代」が乗っているパターンです。

その場合は保険を小さくしても再構築できるのでそういう組み方もありだと思います。

 

2つ目は電気的機械的事故特約をつけるかどうかです。

火災保険のオールリスク保険は「電気的機械的事故の場合は保険金が出ない」という例外条項があります。

例えばケーブルの部分破断が原因でパチっとスパークが出たのが原因の故障などです。

これが原因でパワコンが壊れても保証が出ません。

 

しかし、この電気的機械的事故特約にはさらに例外事項がありまして「火災の場合は出る」のです。

つまり電気的機械的事故特約が有効なのは「電気的機械的事故で火災じゃない場合」です。

これは判断が迷うところ。

僕は自分が持っている発電所で1つはこの特約を付けていますが、新潟の物件は付けていません。判断が難しい!

 

2.休業補償保険

上記の保険に入ったらさあ安心なのか?

必ずしもそうとは言えません。

 

なぜなら事故で発電所が壊れた際、保険で直したとしても、その直している期間の売電収入は保証されないからです。

融資の割合が低ければ、大きな問題は発生しないかもしれません。

しかしフルローンを組んでいるような場合はどうでしょうか?

更に融資期間を限界ギリギリまで伸ばしているような(20年など)場合はどうでしょうか?

支払いのリスケジュールもできませんよね?

このような場合は休業補償に入っておくことをお勧めします。

僕は新潟のセカンダリで買った発電所はこの保険に入っています。

フルローンであることと返済後のボーナス期間がほとんどないことがこの保険に加入した理由です。

逆に3ヶ月分程度の返済金額を手元に残しておけばこの保証に入る必要はないかもしれません。

3.出力抑制保険 九州電力、四国電力管内の案件は要チェック

 

九州電力、四国電力では「無制限・無保証の出力抑制」が発生します。

これは需要(使用電力量)が少なくて太陽光の発電が多い時期(ゴールデンウイークやお盆)に「社会全体が電気をあんまり使わないのに太陽光がフル稼働してしまう」時に電力会社が電気を買い取らなくてもいいという制度です。

問題はその「買い取らなくてもいい」という頻度がこの2電力管内の最近の案件は「無制限・無保証」であることです。

 

これだと原発が再稼動したりすると買い取ってもらえる電力量は無制限に減っていく可能性があります。

それに対応してくれるのがこの出力抑制保険です。

いい保険ですよね。

特に融資を受ける際には有効ではないでしょうか?

 

逆に考えると保険会社が出力抑制保険という商品を出しているということは・・・・

あまり出力抑制は起こらないとその保険会社は読んでいるということになります。

出力抑制の頻度は原発の稼動状況と電気の使用状況で決まってきます。

融資をとって1年くらいかどうしたら外してしまうというのも手かもしれません。

 

4.地震保険 津波保険

最後に地震保険と津波保険です。

もちろん入りたければ入るべきだと思いますよ。

ですが、この保険に入ると投資収益は一気に落ちてしまうはずです。

 

まず津波に関してはハザードマップ等で確認し、津波の影響の少ない、ないところを選ぶことで対応できます。

地震に関しても架台が歪むくらいだったらまだなんとか再建できます。

問題なのは土地がなくなってしまうような状況です。

そういうところには発電所を立てないのが理想。

ざっと書いてみましたがこんな感じです。

 

5.施設賠償責任保険 近隣の状況によっては入った方がいい!

この保険は「自分の発電所が他人に迷惑をかけた場合」の保険です。

発電所の場合は「パネルが風で飛んで行って民家に突き刺さった」とか「火災が発生して隣地を巻き込んだ」とかですね。

ただ、これはマストではないと言うか、相手方の保険で対応できる分でもあります。

相手方からしたら完全に事故ですから。

 

ですが、裁判になったりする可能性もあります。

そんなに高額な保険ではないのでおまじないだと思って入った方がいい保険とも言えます。

プロに相談するにはどうすればいいか?

とはいえ僕は保険会社の人間ではありません。

保険は以下の2つがお勧めです。

【オールリスク保険】太陽光発電専門家の保険屋さん ご紹介します

こちらは普通に保険に入りたい場合。

太陽光に詳しい保険屋さんが相談に乗ってくれます。

 

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こちらは改正FIT法で義務付けられている年次点検と事故があった時の対応がセットになった商品。

事故が発生した時にサービス会社が加入している保険を使って発電所を再構築してくれます。

メンテナンスパックの料金+1500円で加入できるのでセットで考えるとかなりお得です。

 

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