連休は思いっきり台風が東日本を直撃します。
いろいろなところで被害が出ると思いますので皆さんくれぐれもご安全に。
さて、新潟は基本的に台風被害のないエリアです。
ですが、今回は思いっきり暴風域に入りそうな感じ。
Windyというサイトがかなり精密に天気のシミュレーションができるということで早速使ってみました。
こちらは日曜日13日の明け方午前3時です。
新潟市は思いっきり北から風が吹く形です。
これはキツイ・・・
北風の何がキツイか
まず新潟は冬に強烈な北風が吹きます。
そこまではオッケーです。
織り込み済みです。
ですが、台風の暴風となるとこれはキツイです。
何故なら太陽光発電所は北風に弱い作りになっているんです。
発電所は南下がりに作られます。
この発電所は南下がり25度傾斜です。
新潟の緯度からするともっと傾斜があってもいいのですが、土地の有効活用を考えるとこのくらいでもいいでしょう。
さて、この発電所は南からの風には強いです。
発電所を押し込む方向に力が働きますが、即座に壊れるというわけではありません。
しかし、南からの風が吹いたらどうでしょうか?
発電所が引き上げられる方向に力が働きますよね。
飛行機の羽のようにパネルが吹っ飛んでいくことが容易に想像つきませんか?
こうやって実際にパネルがどうやって吹っ飛ぶかを考えていくとあることに気がつきます。
ひょっとして、パネルって発電所の北側が飛びやすい?
これ、思いませんか?
南側のパネルはより北側のパネルが影になり、風の影響を受けづらいことになります。
一方で遮るものがない北側のパネルは・・・
もろに風の影響を受けるわけです。
実はこれ、太陽光発電の設計ガイドラインの中にもしっかり記載されています。
こんな感じです。
中央部分のアレイ(パネルの島)は0.7倍の強度でもいいということになります。
特に10度架台などで密集ハイチをしているような発電所は、北側のアレイをしっかり強化しておくことで台風に強い発電所にすることができます。
また、当然ながらフェンスではなく、塀や石垣で覆うとその分風に強い発電所になります。
これだけ異常気象が続くと、、、もはや異常ではなく通常の気象だと考えるべきです。
これ、次のレベルの発電所にアップデートする必要がありそうですね。
僕の持っている発電所の中で、岩手の発電所は南下がりの斜面になっていて北側に小さな崖が立っています。
また、三条の発電所も北側が山になっていて風よけになってくれます。
米子も北側は森になっていました。
こういった北側に弊社物がある発電所は結構安心材料になりますね。
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私は、45年以上台風対策のプロとして設計や監督をしてきました。
詳細対応は、沢山ありますが。
一つだけ
北風の後に必ず返し風が吹きます。
北風で痛めつけられたパネルに返し風が吹くと、とどめを刺す事になります。台風が去ったと安心した後ろからとどめの風が吹いてきます。安心は、出来ません