太陽光発電の発電所建設コストを下げる方法として「分離発注」と呼ばれる方法があります。
聞いたことがありますか?
分離発注は何を分離しているのか
分離発注は部材の仕入れと工事の発注を分離することです。
まずは分離発注ではない通常の発注方法を見てみましょう。
事業者(施主)と工事業者は通常請負契約という契約を結びます。
(請負発注)
請負契約というのは「発電所が完成する」という結果を約束する契約です。
建物を立てたり、Webサイトを作ったりするような時にも使う契約です。
結果責任が含まれているのが特徴で、業者には強い責任が発生します。
請負契約を結ぶ以上、部材の仕入れにミスがあっても、工事の手配にミスがあっても業者が責任をおう形になります。
責任を持って工事を完成させなければならないのです。
当然、その責任に見合った利益を業者は要求してきます。
施主は業者に責任を負わせる以上、その利益の分ぐらいは払ってあげないと取引が成り立たなくなります。
自治体が入札の価格を下げ過ぎると入札不調に成ってしまうのはこんなメカニズムです。
逆に分離発注はなぜ値段が下がりやすい傾向にあるのかもここに秘密がある
分離発注では施主が部材を仕入れます。
部材の選定、販売業者の選定、運送や荷受などすべての部分で施主が責任を負います。
(分離発注)
工事業者からしたらパネルの仕入れに利益を載せられない分工事の利益は減りますが、施主から支給された材料でやるだけなので楽っちゃ楽です。
あなたは10tトラックできた300枚のパネルを「荷受」することができますか?
ここで問題なのは施主支給という条件です。
通常1パレットに20枚〜25枚のパネルが乗っています。
1枚のパネルは18kgくらいあります。
そのパレットをトラックから下ろすにはフォークリフトかクレーンが必要です。
自家用で持っている人はいいですが。。。。
僕は少なくとも持っていませんし、免許も持っていません。
まずはこの部分は電気工事屋さんにお願いするのが普通だと思います。
ですので、分離発注の時は「荷受からお願いします。10t平車でもいいですか?クレーン付き車(ユニック車)が必須ですか?」とすり合わせをする必要があります。
分離発注で罠にハマる人 施主が負うべきタスクとリスクはどこにあるか?
書き出すとキリがないので表にまとめてみました。
明確なデメリットは
- 請負発注の場合パネル、パワコン、架台の価格が確実に上がる
- 工事業者は工事責任を負うのみで、請負責任がない(完成責任は事業者自体にある)
- 信販が使えない
この3つでしょうか。
この部分を施主が飲めば、分離発注でコストを落とすことが可能です。
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