借金大好きhamasakiさんの太陽光・融資・会計研究ブログ無制限・無保証の出力抑制はいつ・どれくらい発生するか？

最近とあるお客様より「出力抑制はどれくらい発生するか？」というご相談を頂きました。

出力抑制と言うのは電力会社からの要請で一時的に太陽光発電所の売電を制限する仕組みです。

需要（使われる量）よりも供給（発電する量）が大きくなってしまうと停電が発生してしまうため、それを防ぐ目的です。

需要よりも供給が増えそうな時ってどんな時？

結論から言うとGWやお盆です。

空調負荷を考えるとGWが一番確率が高いです。

もう一つ、重要な因子が実は原子力発電所です。

原子力発電所は太陽光とは逆の意味で「不安定電源」です。

どう不安定なのかというと需要に合わせて供給量をコントロールすることができないという意味です。

出力をコントロールすることができない原子力発電所を一度動かしたとします。

工場が止まるGW。空調もあまり使っていません。

そして天気が日本晴れだった場合。

電気をガスの発電所を止め、石炭の発電所を止め、そして太陽光発電所も止めることになります。

つまり原発が稼働すると出力抑制は増える

実はこれが結論です。

原発を動かすと出力抑制は増える。

これを覚えておきましょう。

そして日本の電力会社の株主総会が最近行われましたが、信じられないことにというか予想通りというか全ての会社が「原発推進」でした。

東北電力の株主総会の中身をチラ見してみる

１．決議事項（７議案）の採決結果

議案		採決結果
会社提案	・（第１号議案）剰余金の処分の件・（第２号議案）取締役1５名選任の件	可決
株主提案	・（第３号議案）定款一部変更の件（１）^※ ・（第４号議案）定款一部変更の件（２）^※ ・（第５号議案）定款一部変更の件（３）^※ ・（第６号議案）定款一部変更の件（４）^※ ・（第７号議案）定款一部変更の件（５）^※	否決

※「定款一部変更の件」に係る株主提案議案の内容
・株主提案（第３号議案）原子力発電からの撤退と再生可能エネルギーの推進
・株主提案（第４号議案）女川原子力発電所の廃止
・株主提案（第５号議案）核燃料サイクル事業からの撤退
・株主提案（第６号議案）使用済核燃料の管理責任
・株主提案（第７号議案）再生可能エネルギー電源の優先的な接続

（以上東北電力のサイトより転載）

第3号から7号までのの株主議案は全て否決。

気持ちのいいほど否決されてます。

原発事故が実際に起こった東北の地で運営している電力会社がこれです。

これをゆっくり変えていくことも僕らの役割です。