発電所は「売りにくくて買いにくい」時代へ 次のビジネスは?

(カテゴリ: a&veinと再生可能エネルギー)

借金大好きhamasakiです。

3話にわたって発電所売却の現状を書いてきました。

今回は、業者として正直な話をします。


以前の手数料体系では、もう無理です

以前、hamasakiが発電所の売却仲介をしていたときの手数料はこうでした。

項目 金額
仲介手数料 売買価格の 3%
名義変更費用 込み

売買価格が1,000万円の発電所なら、手数料30万円。それで名義変更まで全部やる、という体系でした。

今後、同じ金額でやるのは不可能です。

事前周知措置の対応、審査の往復、3ヶ月待ち、変更認定の申請……これだけの工数が加わっている。

hamasakiが今後お手伝いするとしたら、こういう体系になります。

項目 金額
仲介手数料 売買価格の 3%
名義変更費用(別途) 30万〜50万円
事前周知措置の実働 ご自身で実施いただく

事前周知措置については、雛形の提供はできます。でも実際に資料を配布して回る作業、近隣住民への説明、質問対応はご自身でやっていただく形になります。

「それは困る」という方もいるでしょう。でもこれが現実です。


発電所は「売りにくくて買いにくい」時代になった

まとめるとこうなります。

売主にとって

  • 売却前に説明会・事前周知措置の実施が必要
  • 審査に何度も不備を指摘される
  • 認定が下りるまで平気で半年〜1年以上かかる
  • 手数料も以前より大幅に高くなる

買主にとって

  • 認定が下りるまで売電収入を受け取れない
  • いつ完了するかわからない不確実性がある
  • 価格交渉でも不利になりやすい

昔は「問い合わせから最短1ヶ月で売却完了」が普通でした。それが今や、1年がかりのプロジェクトになっています。

セカンダリー市場が「活発」と言われていた時代は終わりつつあります。


では次に来るビジネスは何か

こうなってくると、次に需要が出てくるのは発電所の管理代行です。

考えてみれば当然の流れです。

売るのが面倒になった → 当面は持ち続けるしかない → でも管理は大変 → お金を払ってでも管理を任せたい

草刈り、パネル清掃、日常点検、発電量モニタリング、電力会社との各種連絡、遠隔監視の設定……これらをまとめて引き受けるサービスへの需要は、間違いなく高まっていくと思っています。

「制度が複雑になりすぎて、素人オーナーが自力で管理するのはしんどい」という声も増えています。FITの終了後の対応も含めて、プロに任せるニーズは確実に大きくなっていく。

売却ビジネスが難しくなった今、hamasakiが次に力を入れていくとしたら、間違いなく管理代行の方向です。


発電所オーナーの方へ

最後に、現在発電所を持っているオーナーの方に向けて正直に言わせてください。

売るなら早めに相談してください。

手続きには時間がかかります。「そろそろ売ろうかな」と思った瞬間に動き始めないと、思った時期に売れません。制御率が上がって発電所の価値が下がる前に、まず相談だけでもしておく方が得策です。

しばらく持ち続けるなら、管理体制を見直してください。

売れない・売りにくい時代になった以上、持ち続けるクオリティを上げることが収益を守ることに直結します。管理コストをかけてでも、発電量と設備状態を維持することが重要です。

「発電所は買ったら終わり」の時代は、とっくに終わっています。

 

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