太陽光発電所を作る時にはまず「申請」という段階が一番最初に来ます。
この申請の段階である程度決めておく必要があるのがパネルの枚数とパワコンの容量です。
そしてパネルの枚数を決める時に気になるのがパネルの向きと角度。
十分に広ければ間南向きの20度とかで作れれば嬉しいですよね。
しかし実際は土地の制約があり、10度配置なんかが多いのではないでしょうか?
積雪地では10度配置は危険なので20度〜30度のパネル配置になります。
このくらいの角度が付いていればちょっと晴れればパネルから雪は滑り落ちてくれます。
しかし、問題は滑り落ちた雪がどのくらい積もるのかということ
例えば横置き4段だったとします。
1mのパネル4枚で約4mの幅です。
その雪が、まるで雪かきされたかのようにアレイの下に集まっていきます。
仮に30cmの雪が積もる土地だったらどれくらいのパネル高さ(最低地上高)が必要でしょうか?
この計算、実は結構大変なんです。
温度や雪が溶ける速度、雪質に寄っても変わってきますから。
1mのアレイ間通路があった場合
例えば1m幅のアレイ間通路があったとします。
まずはここに30cm積もりますよね。
で、そこに4m幅のパネル(横置き4段と仮定)の雪がどっさり落ちてきます。
単純計算すると5倍ですよね。
これでもう1.5mです。
では30cmの雪のために1.5m必要なのかというと・・・
先ほど書いた通り、一部は溶けますし、雪は押し固められて氷になり体積はぐっと減ります。
体感的には30cmの雪だったら最低地上高1mでも全然大丈夫です。
では最低地上高1.5mにするとどのくらいまで大丈夫か?
この辺が難しいところ。
あくまでも感覚ですが、高さを1.5倍にしたとしたら、パネルの下に格納できる雪の量は2倍くらいまで上がるはずです。
雪国に居ない方は想像つきにくいかもしれませんがパネルの下の雪は三角形に積もっていきます。
こんな感じです。
この発電所はちょっと南下りなので雪も南側に少し滑ってくれます。
このパネルの下に格納できる雪の量は三角形型の面積に比例して増えていくはずです。
そうすると三角形の面積は底辺×高さ/2です。
ですから1.5倍の高さがあれば格納できる雪の量は2.25倍に成る計算です。
逆に2mの高さの発電所を作れば、1mの高さの発電所の4倍近い雪の量が降っても大丈夫という計算も成り立つのですが、、、実際はその高さになると雪は三角形に積もって行かずにビルのような積もり方をしてしまいます。
ご注意ください。
パネル地面の雪がくっつくとどうなるか
パネルと地面の雪がくっつくとどうなるかというと。。。
結構悲しいことになります。
まず雪の間の晴れ間の発電量が一気に落ちます。
それ以上雪が落ちていきませんからパネルの上に積もりつづけてしまうのです。
次に、雪が溶けて行く際に、パネルや架台に重さがかかります。
下に引っ張る力が加わるので一部架台が変形してしまったりすることもあります。
即崩壊というわけではありませんが、悲しい感じになってしまうのでそこは対処が必要です。
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