京都大学准教授の安田先生の執筆された書籍「送電線は行列のできるガラガラのそば屋さん? (NextPublishing)」を読みました。
ちょっと前にWebのニュースで「受け入れ容量ゼロと言われている東北3県の送電線の平均利用率は2%で最大混雑時でも8.5%だった」という研究結果が報道され話題になりました。
その先生の研究内容を一般の人でも読めるようにわかりやすくまとめられたのが上のリンク先の書籍です。
この本自体は読みやすくまとめられているので2時間程度で読むことができます!
京都大学の先生の本ということで難しいのかな?と思われるかもしれませんが、とても平易な文章で書かれていて読みやすいです。
また、数式等はあまり書かれておらず、数学が苦手な人でもほとんどの内容が理解できると思います。
再エネを推進して電力会社を叩いている本なの?
違います(苦笑)
電力会社が公表している資料をベースに事実を積み上げていっている本です。
この本をは何を訴えたい本なの?
送電線に空きがあるかないかというのが実は再エネが無理なく普及できるかの鍵です。
なんですが、日本ではどんどん送電線の空きがなくなっていると言われています。
そう宣言しているのは電力会社です。
なんですが、日本に10社ある大手電力会社で「送電網の空容量」という言葉の意味が違うのではないか?計算方法が違うのではないか?という問題提起をされている本です。
例えば太陽光発電がとても多く導入されている九州電力管内では「電力網混雑あり」という幹線が沢山あります。しかしその一方で「空容量ゼロ」という幹線は少ないのです。
一方で、東北電力管内では「電力網混雑あり」という幹線はあまりないのにも関わらず、「空容量ゼロ」という幹線がとても多いのです。
空容量ゼロの根拠が一切公表されていない以上、評価基準がまったく異なるのではないか?という疑問が出て当然ですよね。
国民の財産とも言える電力会社の送電網。実際に2020年からは送配電事業者としてより公共性の高い会社に生まれ変わることが決まっています。
この本を読むと何がわかるの?
送電網はこれまで電力会社の持ち物でした。
しかし2020年より送配電事業者と発電事業者に分離されます。
こうなってくると送電網を持つ送配電事業者はより公共的な会社に、そして発電事業者はより自由度のある民間的な会社に変わっていきます。
その時に、送電網は一体誰のもので、誰の負担で管理し、新たな発電事業者は何を負担するべきなのかと言う部分に議論が必要です。
筆者は海外の事例などを幅広く集めており、原因者負担と受益者負担という2つの負担構造を併記することで「送電網の適切な費用負担はどうあるべきか?」を示しています。
この本を読むとその議論の基準となる知識が身につきます。
発送電分離が実現する前に知識を入れておいたほうがいいと思いますし、日本の頭脳とも言える安田先生を応援する意味でも是非購入して精読することをお勧めします!
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