【2023年度開始?低圧1基200万円の負担増!】発電側基本料金の最新情報(102-1)
【2023年度開始?低圧1基200万円の負担増!】発電側基本料金の最新情報(102-2)
昨日、今日と太陽光発電ムラちゃんねるで発電側基本料金を取り上げています。
本日の動画は21時30分頃アップ予定です。
一昨日が導入編で、昨日が事実上の本編。
みなさんどんな話がなされているかぜひご覧ください。
発電側基本料金の何がややこしいか
発電事業者は基本料金を払ってくださいねというのがこのルールの一番簡単な理解です。
基本料金というのは総配電網の維持管理費です。
それも全額ではなく、必要な費用の1割です。
残りの9割は小売会社が託送料金という形で支払います。
原案では基本料金なので連系しているkW単位で支払うことになっています。
月々kWあたり150円という金額がベースになっています。
低圧1基だと約9万円の計算です。
なんですが、この話には2つの問題があります。
問題1 そもそもFIT電源はこの費用をどこにも転嫁できない
まずはこれ。
売り上げが上がらないのに出費だけが増える。
FITの売電単価は「適切な利益が出るような金額」です。
なのに、勝手にこんなお金を払うことになると当初のシナリオから変わってきます。
中古の発電所も金額が折り合わなくなりますし、建設中の発電所も融資を引っ張りづらくなります。
問題2 そもそも稼働率の低い再エネは不利すぎる
問題点2はkWあたりで課金してしまうと稼働率の低い電源は不利になるというところです。
同じ50kWの契約でも、昼の晴れ間しか発電しない太陽光と化石燃料や放射性ウランなどを熱源に稼働し続けられる発電所では稼働率が全く違ってきます。(原発は50kWではありませんが)
もちろん短期的・経済的にはこうするのが正解です。
ところが、この経済には「外部経済」があるのです。
それがCO2排出による地球温暖化と放射線の問題です。
これをお金の形で元の発電所に割り込んでいくと、再エネが一番経済的なのです。
なので、どちらを優先・優遇するかを制度にしておく必要があるはずなのです。
ここで梶山経済大臣がSTOPをかけた
動画でも語っていますが、流石にこれはまずいと梶山経済産業大臣がSTOPをかけました。
内容は
・非効率石炭を速やかに廃止に迎えるような制度であること
・再エネが系統にどんどん連系出来るような連系線運営をしていくこと
・発電基本料金を見直すこと
これです。
こうして決まりかけていた発電側基本料金の検討は一時ストップ。(昨年7月ごろ)
その検討が再び動き出したのが昨年12月以降。
そして今検討が始まっているのが「そもそもこの発電基本料金どうする?kW課金だけだとまずいよね。kWh課金も入れとく?」という議論です。
再エネに関しては各再エネ業界の業界団体をよび、ヒアリングをしています。
そして各団体が自分の業界の都合を説明し、依頼をし、それに対し委員が「わがまま言うなよ」と嗜めるいつもの議論がはじまりかけているというところです。
日本の再エネを推進するためのポイント
・FITの収益性を毀損してはならない
・kW課金だけにするとFIT後の収益性がガタ落ちするので国の電気が安くならない
この2つだと思います。
経産省のWGの方々はFIT事業者が儲け、国民の賦課金が上がることを問題視しています。
しかし注目すべきポイントはそこだけではないはずです。
なぜそもそもFITを始めたのか。
国民負担がある程度あったとしても再エネ比率を上げていきたかったからです。
脱原発をしつつ、化石燃料比率も下げたかったからです。
FITの発電事業者は事業利益をもう一度再エネに投資する人がほとんどです。
ここを絞ると日本の再エネはどんどん進まなくなります。
また、FIT終了後に多くの人が発電所をたたむことになってしまいます。
本来FIT後にクリーンな電気が安く手に入ることがFITの旨味なはずです。
すでにFIT価格は11円。
エネルギーとしてはかなり安いところまで来ています。
再エネは叩くものではなく、伸ばすもののはずです。
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