DMMの販売しているLongiパネルがLongi Solar Technology社(ジャパン)の保証を受けられないというニュースが6月6日に出ています。
このブログでも記載していますが
「DMM.com様によるLongiブランド製品の営業活動について」
- LONGi 中国本社及び当社(LONGi Solar Technology 株式会社)を含む LONGi グループ内各社 は、DMM との間に直接の取引契約は有りません。
- DMM が営業活動を行う LONGi ブランド製品は、一部※を除き、当社を経由した取引による 製品ではないため、当社によるサポート等の対象外となります。
※2021 年 3 月 14 日までに当社が出荷した製品の一部。詳しくはお問い合わせ下さい。
こんな感じで文書が出ているのです。
日本法人はDMM社の販売したパネルのメーカー保証をしないと言っています。
一方でDMM社は当然ながらメーカー保証が受けられるというスタンスです。
中国本社経由で買い付けているとのことなので中国本社の補償が受けられるという立場をとっています。
なかなか大変な状況ですが、そもそもメーカー保証とはどんなものなんでしょうか?
メーカー保証の正体
メーカー保証の正体は
1.事故(自然災害、人的事故など)によらないパネルの劣化、故障
が
2.メーカーの想定する範囲を超えた場合
に
3.メーカーが代替え品を提供する
という形です。
ここまでは読んでて「何当たり前のこと言ってんだ?」と思うと思います。
問題は2のステップです。
「メーカーの想定する範囲を超えた場合」ですが、これを立証するのは基本的にユーザー側の責任なのです。
つまり、ユーザー側で「このパネルは出力が60%に落ちている。メーカーの保証範囲を超えているのでメーカーが保証すべき!」と気付く必要があるのです。
「なんだか発電の状況がおかしいなぁ」とユーザー側が思っていても、別にメーカーが調査しにきてくれるわけではないのです。
例えば昨年より20%発電量が落ちていたとします。
この場合原因として考えられるのは
・パネルの劣化
・パワコンの回路故障
・ケーブルの断線
・雑草による日射不良
・異常気象
・電圧上昇抑制の発生
・新たな日射不良の発生
・絶縁抵抗の悪化による電流リーク
などなど様々なことが考えられます。
これらの原因の中から、ある特定一枚または数枚のパネルの劣化だというところまで断定する必要があるのです。
パネル以上だと断定する方法
一番簡単なのはソコデスやソラメンテという専用機器を使ったストリング単位の開放電圧と内部抵抗値の検査です。
パネル内部の断線を確認することができるので少なくともパネル1枚の33%が故障しているということを発見する事ができます。
今更聞けないシリーズ パネルの縦置きと横置きにはどんな違いがあるか
パネルの構造に関してはこの記事を読むとイメージがつくと思います。
1枚のパネルは3つに分かれた構造になっています。
どこか1つが断線すると、バイパスダイオードが働いてパネルの出力は3分の1劣化します。
こうなるとメーカー保証の閾値を外れるので確実に保証対象です。
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故障特定して、メーカーも非を認めても、
メーカーに在庫無い場合が
これからは悩ましいですね。。
例:200wパネルが壊れた場合