さて、今回は最近考えている「発電事業者の現在地と未来」を考えてみようと思います。
利回り10%で15年の融資を組み、1割の頭金を入れて事業を回す。
初年度の手残りが25万円。
10年目ごろにパワコンの回収が入るが、3年かけて3台ずつ変えればキャッシュは回るかな。
こんな感じで考えていた人も多いのではないでしょうか?
実際のところはどうなのかというと…
◾️ 自主管理の場合 管理コストはそこまでかからない
自主管理の場合、管理コストはそこまでかからないという印象です。
雑草処理、検査を自分でできるのであればですが。
メーカー保証がある間は不具合はメーカーに直してもらい、雷等の事故は保険で対応してきました。

◾️ 一方でメーカー保証期間が終わると…
ここからが現実です。
メーカー保証期間が終わると一気に厳しくなります。
SMAのような海外メーカーは本当に何もしてくれなくなります。
中古市場でPCS本体を探し、それを工事屋さんに頼んでつけてもらう感じ。
1台壊れると概ね15万円かかる計算です。
僕はこれを2年で2回やってきました。
年間15万円計算です。
一方田淵のように保証期間後も有償でやってくれるメーカーもあります。
しかしその有償も同じようなコストがかかります。
ということでHUAWEIやソーラーエッジのように保証期間の長いメーカーはおすすめです。
また、9台中3台交換といった荒技ができるのは同機種が生きている時のみです。
実際は事後的に他機種を混ぜることがとても難しいので変えるなら全交換が現実となります。
これがきつい。1区画100〜200万円かかります。
◾️ それ以外の修繕
それ以外の修繕はというと、そこまでかかっていない印象です。
抑制制御装置が雷で壊れた。
3G回線が終わってルーターの交換が必要になった。
このくらいでしょうか。
架台が壊れなくてラッキーですね。
◾️抑制制御はどうなるか
これは頭が痛いです。
九州は概ね1割くらうと思って用意してますよね。すでに。
東北も代理制御がこのくらいになってきました。
抑制制御装置をつければ東北電力管内は1%台まで下げられるので、それに期待です。
今年私は2~3区画のパワコンを交換します。
残念ですが仕方がないですね。
いずれも保証期間と抑制制御装置がポイントになります。
東北電力管内は抑制制御装置で短期的なキャッシュフローが出るので導入しやすいです。
◾️未来のコスト リサイクル費用
さて、今私が懸念しているのがリサイクル費用です。
国はパネルの大量廃棄に備え、リサイクル制度を作ろうとしています。
国内の家電系のリサイクルはメーカーがリサイクル費用を持つことになっています。
ですが、パネルは中国メーカーがほとんど。
100%持つことはありません。
となると誰が支払うべきか…
FIT制度の売電単価には「リサイクル料金」は含まれていません。
さてどうなるでしょうか…
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