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■MIT発ベンチャーがトヨタなどと連携
ワイヤレス給電の開発や普及の取り組みは、国内外を問わず盛んだ。
米国では携帯電話向け通信技術開発のクアルコムがEV用ワイヤレス給電にも積極的だ。2012年からロンドンでEV50台を利用したワイヤレス給電の実証実験に取り組んでいる。製品は電磁誘導方式だが、送受電器のズレは最大40cmまで対応可能だという。
位置ズレ問題解消の切り札と目される磁界共鳴方式は、技術を実証したMITグループがワイヤレス給電の開発会社、ワイトリシティを立ち上げ、米自動車部品大手のデルファイなどと提携して開発を進めている。国内でもトヨタ自動車やIHIなどが同社と提携して磁気共鳴方式の開発に取り組んでいる。
大きなエネルギーの伝達が課題とされる磁界共鳴方式だが、ワイトリシティでは20cmの距離で3kW程度までの伝送に成功している。大伝送など技術がさらに進めば、走行中のEVへの給電も可能になるとの見方がある。
ワイヤレス給電技術の進展は、蓄電池技術の限界を補う可能性があり、EVに対する評価を大きく変える
可能性がある。
(最終回)
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