今回からいよいよ「経営力向上計画認定申請書」の書き方です。
書き方は「申請の手引き」に記載されています。
経営力向上計画に係る認定申請書
「様式第1 経営力向上計画に係る認定申請書」ですが
記載するのはそれほど難しくないと思います。
■提出先
申請書の提出先です。太陽光発電の場合、
各地方の経済産業局長になると思います。
当社の場合「近畿経済産業局長」宛でした。
(1)名称等
様式に従って書きます。「法人番号」は「マイナンバー」です。
個人事業の場合にはマイナンバーの記載は不要です。
(2)事業分野と事業分野別指針名
太陽光発電事業者なら次の通りです。
2 事業分野と事業分野別指針 関係 | ※複数の事業分野を指定する場合のみ記入 (大分類が異なるものは指定できません) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
事業分野(大分類) | F_電気・ガス・熱供給・水道業 | F_電気・ガス・熱供給・水道業 | F_電気・ガス・熱供給・水道業 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
事業分野(中分類) | 電気業 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
事業分野(小分類) | 電気業【小分類】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
事業分野(細分類) | 発電所 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
標準産業分類(4桁) | 3311 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
事業分野別指針 | 基本方針 |
違っていても無効になることはありません。
私も間違っており、指摘を受けて後で訂正しました。
(3)実施時期
何年かかるのかを「3年~5年」の範囲で記載しますが
太陽光の場合は5年が多いと思います。
減税を受けようとする固定資産の購入日が、
期間に含まれるようにしましょう。
(4)現状認識
「1 自社の事業概要」
は現在の事業内容を記載しましょう。
「2 自社の商品・サービスが対象とする顧客市場の動向」
は「太陽光発電はFIT価格があるため、安定はしているが、
今後価格が下落していく傾向であること」を記載しました。
「3 自社の経営状況」
は、今後FIT価格が下落しTえいく中で高効率機器を採用することで、
経営力を向上させたいことを記載しました。
これも決算内容に従い入力していくだけです。
(5)経営力向上の内容
事業分野別指針から該当箇所を探しましょう。
「実施事項」については、事業分野別指針の該当箇所の内容や、
記載例を参考に。
「新事業活動への該非」については、
新事業にかかわる取り組みであれば「○」、
そうでなければ「空欄」。
(6)経営力向上を実施するために必要な資金の額及びその調達方法
ここは、さきほどの「経営力向上の内容」から、
主だったものだけを抜粋して書けば十分です。
すべてを書く必要はありません。
減税を受ける固定資産については必ず記載します。
「実施事項」欄には、「6 経営力向上の内容」の
左端「ア、イ、ウ」の記号を書きます。
記載例の「経営力向上設備購入費」は「ウ」ですが、
「6 経営力向上の内容」の「ウ」とリンクしているという見方です。
「使途・用途」「資金調達方法」「金額」欄は
特に難しいことはないと思います。
(7)経営力向上設備等の種類
この項目が一番重要です。
減税を受ける固定資産について記載する項目です。
逆に言えば、減税を受けない固定資産について書く
必要はありません。
「実施事項」欄は、「6 経営力向上の内容」の
左端「ア、イ、ウ」の記号とリンクさせます。
「7 経営力向上を実施するために必要な資金の
額及びその調達方法」の記号ともリンクするように。
記載例でも確認してみてください。
「設備等の名称/型式」欄は、工業会等から発行される
証明書の記載内容と必ず合わせましょう。
発行される証明書とは固定資産税の減税を受けるためには、
一定の要件を満たした固定資産でなければいけません。
要件を満たしていることを証明するため、
工業会等の証明書を申請書に添付します。
証明書は、固定資産の購入先や設備メーカーを通じて、
工業会等に発行を依頼して入手します。
「単価」と「金額」についてですが、基本的には
「付随費用」も含まれます。
機械装置の設置費用などの「付随費用」がある場合には、
「本体価格+付随費用」の金額を書くということです。
これは、固定資産税の対象に「付随費用」も含まれるから、
という理解によります。
入力②ロカベン ローカルベンチマーク
「ローカルベンチマークツール」も自社の決算の
数値を入力すればOKでそれほど難しいもの
ではありません。
入力③指標 経営力向上の目標及び経営力向上に
よる経営の向上の程度を示す指標
最後に
頻繁に作成する書類ではないので、時間はかかりますが、
それほどたいそうな書類作成ではないと思います。
依頼すれば10万円します。
間違えていても、親切に経済産業省の方が
教えてくださいます。
頑張って書類作成してみてください。
問題なければ画像のような書類が返送されてきます。
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