以前にもアップしましたが、
風量発電は実際に間近で見るとかなり大きく、
稼働音も相当なもので、ある種の恐怖を感じますが、
最近の風力発電はさらに大型化が進んでいるようです。
私が以前アップした淡路島の風力発電(昨年倒壊)は、
2000年代初めのものなので、今の風力発電からすると、
小型の部類ですが、それでもかなり大きく、かつ恐怖を
感じたので、今回のような大型風力発電は、
おそらく大きさに圧倒されると思います。
一度見てみたいものです。
ただ、このような大型の風力発電所は容易に見ることが
できない海上等に設置されていることが多く、
なかなか見る機会がありません。
また製造メーカーはシーメンスです。
日本のメーカーはどんどん風力ビジネスから
撤退しているようです。
【以下引用】
シーメンス系が開発している巨大風車
「台風にも耐えられる設計で、台湾でも実績がある。
日本でも風が強い海域を取っていく」。
世界最大手シーメンスガメサリニューアブルエナジーの
洋上風力事業トップのアンドレアス・ナウエン氏は25日、
日本経済新聞の取材に自信たっぷりで語った。
シーメンスガメサは国内の電力事業会社らを集めた
会合を1月に開くなど、売り込みを本格化させている。
目玉が1月に発表した超大型風車「SG10.0 193DD」だ。
同社の従来の最大機種より直径が20メートル以上伸び、
出力は約30%増の1万キロワットと1基で最大1万世帯の
消費電力をまかなえる。ナウエン氏は「プロジェクトの
経済性を決める風車のサイズは拡大する一方だ。
我々も5億ユーロ(約625億円)を投じてさらに
大型機種を開発する」と言う。
洋上風力は海底に土台を造り、そこに部材を運びながら
建設するといった大規模工事のコストが総事業費の
半分近くを占めるとされる。風車の大型化で1基当たりの
最大出力が約3割向上すれば、同じ発電容量のプロジェクト
でも建設コストを3割削減できる計算だ。
そのため世界の3強が大型化でしのぎを削っている。
世界2位で三菱重工とデンマークのヴェスタスが
折半出資するMHIヴェスタスは、現時点で世界最高の
出力9500キロワットの「V164」を納入済み。同機種の
出力を1万キロワットに拡大した製品も受注を始めたほか、
直径を10メートル伸ばし、出力1万1000キロワットを
超す機種の開発に着手した。米ゼネラル・エレクトリック(GE)も
直径が200メートルを超す1万2000キロワットの「ハリアデ―X12MW」
をオランダに建設する予定だ。地上からの高さは260メートルに達する。
00年代初頭の風車の直径は最大で80メートルほど。
その3倍弱もの風車が相次ぎ誕生することになる。
世界では洋上風力の発電量は急拡大する。
国際エネルギー機関は洋上風力の発電量について、30年には
17年比10.8倍の5490億キロワット時に達すると予想する。
英国やドイツで電力量に占める風力の比率が1割を超えるなど、
安価で効率の高い再生可能エネルギーとの評価が高まり
世界で導入機運が強まっている。
大型化競争に拍車がかかるのは、欧州以外にも市場が
拡大しているためだ。代表例が日本だ。昨年11月に
洋上風力促進法が成立し、最長30年間海域を利用できるよう
規制緩和するなど発電所の設置を促す。
日本は電力消費量で世界4位だが、現時点での
洋上風力の発電比率はほぼゼロ。欧州のように
遠浅の海が少なく、漁業と共存するためにもわずかな
浅瀬でどこまで効率的に発電できるかがカギになる。
MHIヴェスタスは18年度に日本に支店を開設し、
国内最大規模となる秋田沖と能代港内のプロジェクト
向けに盛んに売り込んでいる模様だ。米GEも日本の支社に
風力専任の営業担当を置き活動を始めるなど各社が照準を
合わせている。
日本の場合、固定価格買い取り制度(FIT)の問題もある。
制度導入当初に太陽光発電の買い取り価格を高く設定した結果、
業者が乱立して電気料金の上昇を招いた。今後の制度見直しでは
現在1キロワット時あたり36円の洋上風力の買い取り価格が
低く抑えられる可能性が高い。電力事業者にとっては
わずかな効率の違いが事業の採算性を大きく左右する
ことになりかねないことが、大型化競争の背景にある。
以上です
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