今までも、規模の大きな発電所には、出力抑制ルールが一部適用
されていましたが、今年4月からは低圧の発電所でもルールが適用
されます。
(既に稼動している低圧発電所は、現時点では対象外です)
しかし、電力会社に対応方法を確認しても、「まだ何も決まっていませんので・・・」
と言われてしまいます。
そもそも、新しいルールに適用するパワコンが、世の中に
ほとんど存在していません・・・。
そんな中、ソーラー先進国ドイツのSMAパワコンは既に新ルールに
適応可能とのことです。
SMAのパワコンは素晴らしいのですが、予算が合わず断念した経緯が
あります。しかし、今後新ルールに対応可能な、国内メーカーパワコンの
価格が高ければ、検討できる可能性が出てくるかもしれません。
(以下記事抜粋)
今年の4月から出力抑制のルールが変更される。500kW以上の発電所を対象に、年間30日以内の制御から〇〇時間までというように、「日」単位の制御から「時間」単位の制御に変わる。これまでは、主に手動による制御が一般的だが、時間単位に変わることで、よりタイムリーな制御が求められるようになる。制御の対象となるのが、発電量の多いピーク時に行われることが多く、この時間の発電ロスは売電計画に大きなダメージを与えるだろう。10年、20年と長い目で見ればなおさらだ。この出力抑制に対応するため、東京電力など送配電事業者から送られる信号をキャッチし、パワコンを制御する仕組みが必要となる。
「ウェブコネクト」を組込済の小型パワコン「SUNNY BOY」
SMAパワコンは全ての製品に出力の自動制御機能を搭載済
日本メーカーが後付け方式を検討するなど、対応に苦慮する中、既に標準装備されているパワコンがある。それがSMA社のパワコンだ。同社のパワコンは、小型から大型まですべての機種にあらかじめ出力抑制を行う機器を組み込めるスペースを用意してあり、簡単に取り付けられる設計のため、自動制御機能はすでに標準搭載済となっている。
出力抑制に即対応できる3つの機器
最大75台のPCSを監視・制御可能なクラスターコントローラー
出力抑制の鍵となるのが、「ウェブコネクト」(写真右、左側の機器)と「パワーコントロールモジュール」(写真右、右側の機器)だ。この機器は、外部からの信号を受け付けるインターフェースだ。どちらもワンタッチで簡単に組み込めるが、ウェブコネクトは直接プロトコルでの制御が可能。それに対して、パワーコントロールモジュールはデジタル4ビット入力で16パターンの制御ができる。出力のオンオフだけでなく「要求に合わせフレキシブルに50%稼働や25%稼働など任意に調整することも可能だ」と川上氏は語る。
また、最近、イニシャル・ランニングコスト削減、リスク分散などの観点から、メガソーラーでも数百台の小型パワコンでシステムを構成することが多くなっているが、その点に関しても同社では最大75台のパワコンを一括して制御・監視することができる「クラスターコントローラー」を販売している。この装置は、データ転送速度が向上する上、各種データ(測定値、運転状況、システム制御コマンドなど)の高速処理も行なえる。さらにセンサーを接続するオプションが充実しているため、より精度の高い太陽光発電のシステム評価も可能だ。
SMA社を貫く「系統をサポートする」という考え方
ドイツでは、数年前に再生可能エネルギーの量が増え、日本と同じ問題に直面した。ドイツが行った政策は、送配電分離の徹底。しかも、電力制御を行う際は送配電会社が制御分の保証を支払わなければならない。そのため、送配電業者は賠償が嫌なら送電網の拡充をしなければならず、ドイツでは市場の原理で自然に系統の増強がなされているという。「少なくともドイツでは再エネ発電側も、電力会社と同レベルの発電品質を提供しなければならないという認識があり、すべての再エネ事業者が電力のインフラの一部を担っているという意識を持っています」と川上氏。そのため、同社では制御ではなく「系統をサポートする」という観点からパワコン開発を行っているという。
今回経済産業省から発表された出力抑制では、パワコンの遠隔制御機能の搭載は義務化も検討されており、SMA社の取り組みは大きなアドバンテージを持つに違いない。
以上です
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