脇道についでに、日照量の多い年と少ない年で過積載の売り上げはどう変わるのかについてちょっと調べてみた。
千葉県の方のデータで検討してみたことはなかったので、久しぶりに昔作ったシミュレータを引っ張り出してきた。最近はパワコンの効率もよくなったのでとりあえず変換効率は96%でkW単価も最近は20円台になってしまったが、とりあえずkW単価は32円(税込34.56円)で計算してみた。表は平均年の結果
こうしてみると前回の 過積載って実際どれくらい儲かるの?で計算した結果(パネル角度30度,10kW)で計算した年間売り上げ553,044円にくらべたら32円に下がったのを考慮しても400,940円と随分と安くなってしまったなあと思う。前回のデータは西日本でも非常に年間日照量が多い地方なんで、ほんとに恵まれたところに最初に作ったなあと思う次第。
一応出力結果の説明をしておくと、左端の1,2…12は各月の売り上げ その横の各縦の列はパワコン容量10kWでパネル出力が10kW,11kW…19kWとした場合の売り上げを示している。右端の[ ] で囲まれている部分はピークカットが発生した総時間数10kW,11kW…19kWを示している。例として[ ]内の右端は1月から12月までに渡って全て0なのでピークカットは発生していないことを示している。これによると12kWぐらいより僅かだがピークカットが始まって19kWだと毎月100時間近くピークカットが発生、しかも冬だろうが年中ピークカットが起こってしまっている。
まずはピークカットが起こらない普通のパワコン10kW, パネル10kWでの売り上げについてグラフにしてみた。
ここでNEDO平均となっているのはNEDOの年間月別データベースでの月ごとの日射量を元に月の日数をかけて算出した値。平均年のデータと本来は一致すべきなのだが、データの算出に使われている年が全く一緒というわけではないので完全一致はしない。
違う日射量データベースをもとに1時間ごとに全部積み上げた結果とほぼ一致することから計算原理に間違いがないだろうという確認にはなると思う。ちなみ違う地点データで計算した時も同じようにほぼ一致している。
これをみると、日射量が多い年(多照年)と少ない年(寡照年)でこんなにも売り上げが違うのかというのがよくわかる。自己資金でなくて借り入れで発電所つくっている人とかは寡照年考慮して返済計画しておかないと結構困ることになるよね。
まあ実際自然現象はこんなに綺麗に上振れとか下振れし続けることは少なくて上下の線の間の値を揺れ動くことが多いんだろうけど。
日射量が多い年(多照年)と少ない年(寡照年)で過積載の売り上げはどう変わるのかのグラフは次回。
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