ヘトリスヘイジ発電所
21 万 kW の発電量と 40 万 kW の熱エネルギー(熱水利用)の生産能力を有 する大規模な地熱発電所です。
三菱重工製の蒸気タービン や東芝製の低圧ユニット熱交換器が導入されています。
入り口が中央の三角形の部分です。右側の建物が発電プラント。左側の建物が温熱プラントです。平屋に見えますが4回建てです。
めっちゃでかいです。
レイキャビクが20万人の都市なんですが、だいたいその半分の温水を供給しています。
中に入ると美術家や博物館に来たかのようにスタッフが解説してくれます。
画面右側に若干乱れがありますがご容赦ください。
赤い火山地帯がアイスランド全体に広がっていることがわかりますね。
このまま南にアフリカ大陸までこの「海嶺」は続いています。
レイキャビクは左側の逆くの字に赤いエリアが広がっている隙間。
火山的にはかなり「穴場」です。
日本と異なり、急激な人口増加を経験していないアイスランドでは長い歴史の中で「安全な場所」が発展してきたらしいです。
火山の被害はないけど、地熱の恩恵は受けれる。それがレイキャビクという場所です。(図中ピンク色の市街地エリ)
これは地下のヒートマップです。
1000m掘ると赤のゾーン(画面が切れていますが、確か600度以上といっていた気がします。)に到達します。場所によっては500mでも到達していますね。
この温水を熱交換し、高温の部分で発電を行っています。
また、低音の部分では88度のお湯を生成し、30km離れたレイキャビクまで運んでいます。
その30kmの間に2度しか温度が下がらないそうです。
もともと、レイキャビク周辺でも温水用の熱はすぐに取れるエリアです。
本来、この熱で生活用の給湯は十分まかなえるんですが、「硫黄の匂い」が付いており、この匂いが日本人以外にはあまり好まれない匂いだそうです。
そのため、熱交換をして上水を温めて送っています。
日本人からするとかなりもったいない話のように聞こえます。
ちなみに我々が宿泊したレイキャビクグランドホテルの「新館」はこの上水温水システムの給湯が来ています。
逆に我々が宿泊したのは旧館は町地場の温熱システムで「温泉」です。
というわけで、レイキャビクグランドホテルの旧館は日本人には非常に人気のホテルみたいです。
アイスランドの地下水の動きを模式的に表したもの。
一度発電や地熱利用で利用した水は再び地下に戻り、温め直されるはずであろうという図。
国内の地下水系の概論は読んだことがあるんですが、地下水の動きは地層や種編の土壌によってかなり変わります。
こんな単純にはいかないと思うんですが、大体はこんな感じなのかもしれません。
「地下水をきちんと戻せば、再生可能なエネルギーになると言うことを確かめていく」
「一度壊してしまうと元に戻らないので慎重に遣りながら」というお話もでていました。
そして最後に実は世界中にある地下熱エネルギーです。
当然ながら日本も真っ赤。そしてアジアエリアはかなり豊富。(とはいえ熱としては赤道地帯はちょっと利用価値が低いかもしれません)
熱は熱のまま使う
が基本哲学であった方が経済性が高いので緯度の高いところでマップの赤いところが実際の狙い目です。
日本の技術が役に立つ地域が案外ありますね。
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