新潟市の旧繁華街である古町エリアに「西堀ローサ」という地下街がありました。
現在は老朽化で閉鎖中です。
「西堀ローサ」修繕費100億円超…新潟市は全額負担も検討 中原八一市長「できれば再利用したい」
現在はカビ臭い空間になっていて、一応通路の機能は保っています。
元々は古町商店街周辺は日本海側有数の繁華街でした。
土地が足りずに、地下街を作ったわけです。
私が新潟大学に入った頃はまだ古町は元気に見えましたが、それでも地元の人たちは「昔はもっとすごかった。元気がない。古町活性化が必要」と感じていたようでした。
ところが現在は古町商店街はほぼシャッター通りになりかけています。
当然ながら地下街も需要がありません。
何に市長は「100億円か…高いけどやりたいな」と舐めたことを言っているわけです。
そもそも東京近郊以外のエリアでは人口はあっという間に減少する
そもそも東京以外のエリアではもう撤退戦が始まっています。
新潟県で言うと新潟市、長岡市といった中核市以外は圧倒的に人口が減っていきます。
それを新潟市、長岡市あたりが移住者たちを受け止める。
そんなストーリーが撤退戦のメインのストーリーになります。
今200万人以上いる新潟県民は20年後には150万人になっているはずです。
さらに追い打ちをかけるのが経済行為のネット空間への移動
商店街で物を買う経験は48歳の僕ですらほとんどありません。
30年くらい前からロードサイドの大型店、専門店に行く形が増えています。
また、ここ10年では圧倒的にオンラインで物を買う機会が増えましたよね。
つまり、商業施設自体の需要は昔より圧倒的に減っているのです。
地上の商店街ですら消滅寸前なのに地下商店街なんて全く需要がありません。
とはいえ埋めるのもお金と手間がかかります。
私であれば、耐震補強だけやって放置します。
撤退戦で街を小さくしなければいけないのに、こんなところに100億円かけられません。
まともな経済観念のある未来を描いてほしいです。
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