野立て型の太陽光発電は土地に対して太陽光発電パネルを配置します。
その時問題になるのは土地の地形、地目、面積、周辺環境(日陰、連係環境、周辺住民)です。
固定価格買取制度もこれだけ続くといわゆる「優良な土地」は減ってきていて、だんだん難しい土地の案件が出て来ます。
その時に有効になるのがソーラーフロンティアの集積配置のようなパターンです。(集積配置の威力その1)(集積配置の威力その2)
集積配置のポイントは
- 冬にパネルの下の方に南側のアレイの影がさすことを容認する配置
- その際、縦置き横配線をすることで日陰の影響を最小化する
ことです。ソーラーフロンティアのパネルは特殊な構造をしています。例えばパネル面に対し、南側のアレイの影が水平に2%差した場合、普通のパネルは3分の1ほど発電が落ち込むのにくらべ、ソーラーフロンティアはこの方法で組んでいるとその日陰の面積のみ発電をしないだけですみます。
しかしこのやり方は結晶系では通用しません。
バイパスダイオードが逃がしてくれる分だけの発電となってしまい、通常は3分の1の発電ロスとなります。
では結晶系では集積配置はできないのか?
ある条件を満たせば集積配置ができそうです。
もう皆さん結構やられているんじゃないでしょうか?
答えの一つは「架台の高さを変えていくこと」です。
例えば4段10度横置きで組んだ場合、三角形の長辺4400mm×sin(10°)がそのアレイの高さです。
計算するとこれは764mmになります。つまり北側のアレイは40cm架台を上げればアレイ間隔を半分にすることができる計算です。
メガソーラーでこれをやるのは現実的ではありませんが、低圧の場合、ある条件を満たせば(例えば東西に長い土地とか)集積配置が可能になります。
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