以前「猛暑で太陽光発電所の発電量は落ちますか?」という質問を受けたことがあります。
家庭用の発電所でパネル3kW パワコン3kWみたいな発電所では露骨に夏の猛暑で発電量が落ちるはずです。
パネルは高温に弱いのです。
しかし、21円以降の高過積載発電所はもはやパネルの温度上昇による抵抗値上昇は無視できます。
日射で発電量があるだけでピークを越える発電は十分可能。
むしろ猛暑で問題になるのは単相パワコンを中心とした「ファンレスタイプPCS」です。
ファンレスの場合、別に熱に強いというわけではなく(もちろん排熱の工夫はしていますが)高温状態では出力をどんどん落としていく方向で制御が発生します。
熱の限界(例えば60度)を超えたら5.5kWを4.5kWに落とす。
それで熱が治ればまた5.5kWにあげる。治らなければ3.5kWに落とす。
といった具合です。(山洋5.5kW ファンレスPCSの場合)
ファンのあるPCSの場合
ファンがあれば、強制冷却ができますから、日本の気候で日陰設置であればまず間違いなく定格容量での発電が可能です。
ファン自体が故障の原因にもなり得るので痛し痒しですが、僕は総合的にはファンがあったほうが得なのではないかと考えています。
変換効率の問題
一方、変換効率というファクターもあります。
これもとても重要です。
一番はせっかく発電した電気が交流に変換されず、熱に変わってしまうという「勿体無い」という観点。
特に初期は純粋に発電量が減るという勿体無さがありました。
そこから過積載が加熱し、変換効率よりも過積載の容認具合が問題になりました。
メーカーによっては過積載の制限をかけていたからです。
ところが、もう一周回って過積載を多くのメーカーが容認するようになり、今度は再び変換効率が問題になってきました。
そりゃそうですよね。
どのメーカーも過積載を容認するのであれば、変換効率が高い方がいいですよね。
変換効率のもう一つの罠 全ては熱になる
もう一つ、見逃せない変換効率の問題点があります。
例えば93.5%の変換効率のパワコンがあったとします。
ではロスに当たる6.5%はどうなってしまうのでしょうか?
売電されない電気なんて知らんわ!と思いますよね。
基本は熱になります。
排熱され、地球温暖化に寄与します。
これも悪いことなのですが、機械設備にとって、熱になるというのはそれ自体が「自分自身を苦しめる」ものなのです。
つまり、ここにきて再び変換効率が重要視される時代に戻ってきたのです。
過積載率では差別化しきれず、ファンだけでも差別化しきれず、最後の最後でもう一度変換効率が重要になってきたわけです。
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熱問題の解決策として
外付けブック型ファンをPCS毎につける事です。
パネル1枚で48VDCの電圧が確保出来るのでそれで
48VDC仕様のファンを回せば、太陽と連動した空調装置が出来ます。
家庭用の太陽光で契約切れの設備をそのまま移築して空調施設として使うのもアイデアかもしれません。
パネル裏面で59度実測、表面だと70度実測近くまで上がります。