借金大好きhamasakiです。
ホルムズ海峡の話を書くたびに思うことがあります。
日本は弱いです。
いや、 軍事的にどうこうという話だけではありません。
エネルギーの入り口を押さえられると弱い。 物流を揺らされると弱い。 価格を振られると弱い。
この意味で弱いです。
で、ここで一つ思ったんですよね。
日本一国で耐える発想は もちろん必要です。
再エネを増やす。 蓄電池を増やす。 原料の代替を進める。 備蓄を厚くする。
全部必要です。
でもそれだけでは足りません。
なぜなら海は一国では守れないからです。
ホルムズ海峡の影響を受けやすいのは 日本だけではありません。
中国もそうです。 インドもそうです。 韓国もそうです。 東南アジアもかなりそうです。
つまり 困る国がたくさんいる。
ここがポイントです。
日本人はこういう時、 「みんな困るなら市場が調整するでしょ」 で終わりがちです。
しません。
有事の市場は 弱いところから死にます。
声が小さい国から削られます。 海軍力がない国から後回しになります。 買い負ける国から詰みます。
だから必要なのは 調整ではありません。
連携です。
私は 「ホルムズ海峡の影響を受けやすい国どうしの連携」 はかなりありだと思っています。
別に軍事同盟を作れと言っているわけではありません。
もっと手前です。
共同備蓄。 共同輸送。 相互融通。 共同保険。 共同護衛の枠組み。 有事の優先配分ルール。
このへんです。
例えばLNGでも原油でも、 有事の時に 「各国がバラバラに高値で奪い合う」 のが一番まずいです。
それをやると 価格だけ上がって、 結局、全員弱る。
しかもそこに第三国が入ってきて 外交カードにされる。
最悪です。
だったら最初から 困る国どうしで枠組みを持っていた方がいい。
お前が今月足りないならこっちから回す。 次はこっちが危ないから戻してくれ。 船腹は共同で押さえる。 保険も共同で組む。 危機時の最低融通量は事前に決める。
こういう泥くさい仕組みです。
日本はこういうのを もっと真面目に考えた方がいいです。
「資源がないから仕方ない」 で終わる時代ではありません。
資源がない国は ルールを作るしかないんです。
しかも日本にはまだ強みがあります。
技術があります。 資金があります。 制度設計の能力があります。 調整役としての信用もまだ残っています。
中国主導だと警戒される。 アメリカ主導だと色が強すぎる。 インド単独だとまだ制度運営の厚みが足りない。
その間に日本が入る余地はあります。
ここでうまくやれれば、 日本は単なる被害国ではなくなります。
ルールを作る国になれます。
私はこれ、 かなり大事だと思っています。
エネルギーを持っている国が強いのは当然です。
でも持っていない国でも 「止めるとみんな困る仕組み」を作れれば強い。
日本が狙うべきはそこです。
ホルムズ海峡の影響を受けやすい国で連携する。
これは被害者の寄り合いではありません。
資源国に対抗するための現実的な集団交渉力です。
そして海上輸送リスクに対する 最小限の集団安全保障です。
きれいごとではありません。
かなり実務的な話です。
これは安倍総理の「自由で開かれたインド太平洋構想」の有事版です。
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