野立ての太陽光発電所を見たことがある人はわかると思いますが、パネルをまとめた島(アレイといいます)と島の間には通路のようなスペースがあります。
これは通路でもあるんですが、どちらかというとパネルの影が北側のパネルに掛からないようにするための「エスケープゾーン」のようなものです。
一年で一番影が長くなるのが12月の冬至の頃です。
その頃に影が掛からないような離隔を確保できれば、1年中パネルに影がささない発電所の出来上がりです。
4段10度を基本にしたレイアウトの場合、アレイとアレイの離隔は1.4m〜1.7m。
4段20度を基本にしたレイアウトの場合は、2.5m〜3mくらいです。
発電所の場所が北上するにつれ離隔は広くなっていきます。
このように一年中影がささない離隔を「最適離隔」といいます。
最適離隔は実は最適ではない 嘘のような本当の話
この最適離隔。
実は投資という観点からは最適ではないのをご存知でしょうか?
この離隔が最適なのは土地が十分に安く、十分に広い場合の話です。
実際はそんなに十分ではない土地や、割高な土地もありますよね。
その場合は実は12月、1月は影がさすことを容認し、パネルとパネルの間を詰めた「集積配置」という配置の方が投資効果が高いことがあります。
特に、集積配置をすることによって過積載率を高められるような例では「冬の影を恐れない」配置をした方が投資効率が高まります。
対して売電が上がらない冬の影に最適化するよりも、それ以外の10ヶ月にフォーカスしてパネルの量を増やした方が売電収入が増えるのです。
この写真は影を恐れずに集積配置をした例です。
ソーラーフロンティアのイメージでしたのでパネルは縦置きなんですが、シリコン系の場合はこれを横置きで組んでいきます。
集積配置のポイント パネルとパネルを横につないでいく
ここでポイントになるのはパネルの向きと接続の方向です。
ポイント1 水平に挿す影にはパネルは横置き
太陽光パネルにはバイパスダイオードという部品があります。
詳しい説明は省きますが、パネルの内部構造は3つに分かれているということを覚えておいてください。
https://solar-club.jp/member/hamasaki/今更聞けないシリーズ%E3%80%80パネルの縦置きと横置き/
この記事にも書きましたが、水平に挿す影に対しては横置き配置が圧倒的に強いのです。
ポイント2 水平に挿す影にはストリングは横つなぎ
次のポイントはストリング(パネルのつなぎ方)を横方向につないでいくことです。
古い発電所はコの字型につないでいるような発電所もあります。
こういったつなぎ方をするとパワコンの制御の関係で水平に挿す影には弱くなってしまいます。
結論 冬の影は恐れるな!
ストリングのつなぎ方とバイパスダイオードで収益悪化を防げ!
夏の発電を逃すな!
こんな感じですね。
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