私の住む新潟で太陽光事業を成立させる方法は果たしてあるでしょうか?40円、36円、32円というプレミアム価格なら余裕でできたと思います。
しかし24円では。。。
というこの状況に打ち勝つプランができるか考えてみました。
新潟というと川端康成の雪国のイメージが強いという人は多いとおもいます。「トンネルを越えるとそこは雪国だった」という一節はまさに関東から新潟県に入る三国峠を表した文章です。
私自身、18歳まで神奈川県で育ち、受験で初めて新潟を訪れました。3月になってもやはり「トンネルを越えると・・・」は健在で一面雪景色でした。三国山脈を超えた湯沢ー魚沼あたりは当然ながら日本有数の豪雪地帯です。
ところが、日本海側の新潟市に到着すると雪は全くありません。実のところ、新潟市は30cm降ればよく降った方です。年に1度か2度それくらい降ることがあります。
建築基準で言うと新潟市の建築物の積雪荷重は1m。建物は1mの積雪に余裕を持って耐えるように設計されています。
魚沼あたりでは4mの積雪があることもあるのでこの豪雪地帯と新潟市は全く異なる環境であることがお分かり頂けると思います。
では新潟市で太陽光発電は有利なのかというと残念ながらこれはもう確実に不利です。
積雪と言うよりも冬場の悪天候が問題です。
雪は降らなくても雨と雲が約3ヶ月弱続きます。
2015年1月、2月の日照時間は50時間程度です。これは東京の3分の1程度です。
結論を言うと普通にやるとかなり難しいと思います。
この「普通」じゃない部分はどこなのかというと。。。
今私が考えているのは両面発電パネルです。
雪国では雪対策と最適角の関係でパネルが比較的立っていることや最低地上高が高いことが多いです。
これも架台のコストや土地のコストを上げる原因なんですが、この両面発電パネルの場合はそのデメリットが逆転します。
アレイ間隔が広いこと、積雪による反射が背面に入ること、背面発電による発熱が表面の積雪を溶かしてくれること、それにより表面の発電がきたいできること。
などなど、雪国固有のデメリットをかなり軽減できるのではないでしょうか?
このストーリーの最大のでデメリットは何と言っても両面発電パネルを作っているメーカーが少ないこと、そして価格が高いことです。
今回中国の某メーカーのパネルで1コンテナ分(800枚前後)のプランニングを組んでみています。
高圧の規模ではありますが、ちょっと楽しそうな数字が出そうな感じです。
太陽光発電ムラ市場で皆さんにご案内できるような状態になればすぐに商品化していこうと思います。
チャレンジしたいという方がいらっしゃいましたら是非ご一報ください。
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