続きです。
過積載のポイントは何か?
というテーマです。
前回の趣旨は
・利益を生むのはパネルなんだからパネルの割合が最大化するように考えよう
・パワコンの稼働時間と稼働量が伸びると売り上げが伸びるのでそこを最大化しよう
というお話でした。
発電所の平均稼働率は13%程度と言われています。
つまり24時間365日の中の13%しか稼働していないと言う意味です。「夜でない時間」から比較すると相当少ないですよね。
過積載の電気的限界を探る
さてでは過積載はどこまで可能か?というお話です。
僕たち設計屋は何を見るか。
まずはパワコンの最大入力電圧と入力数を見ます。
例えば山洋電気の5.5kWパワコンを見てみましょう。
最大入力電圧 450V
入力端子数 4入力
回路数 2回路
基本的にはこの3つの情報を見ます。
この3つの情報からパワコンがパネルを受け入れてくれる容量を見極めます。
何直列入るんだろうか?が過積載計算の鍵
最大入力電圧と入力端子数がわかると標準状態(25℃)の時の直列入力可能枚数がわかります。
次に見るのは「パネルの解放電圧」です。
例えば解放電圧が45Vであれば、10直列すると450Vに成ってしまいます。
こうするとパワコンの最大入力電圧とぴったり一緒。何か危ない匂いがしますよね。
例えばWINAICOの275Wであればデータシートには解放電圧は38.5Vと記載されています。
これは標準状態(25℃)ではパネルが通電した瞬間の最大電圧は38.5Vである
という意味です。
太陽光発電パネルは温度が下がると電圧が上がるという性質があります。
その性質は温度計数という形でデータシートに記載されています。
WINAICO 275Wの場合 解放電圧温度計数 -0.33%/K と記載されています。
これは温度が1度下がるごとに解放電圧は0.33%上がりますよ
という意味です。
つまり冬のー5度の時にいきなりドカンと日射が当たって解放電圧が生じた瞬間は標準状態よりも30度低いので9.9%解放電圧が上がる形になります。
そうすると。。。
WINAICO 275Wの場合、42.35Vの解放電圧が発生する可能性があるという形になります。
そうするとWINAICO275Wと山洋5.5で見ると 10直列は入力可能と言う結論になります。
10直列してもー5℃のときの条件で423.5Vです。
山洋の電気的限界を超えていません。
1パワコンあたり4入力なので山洋5.5kWパワコン9台の場合4入力*9台=36入力=360枚という計算をします。
これが論理的な過積載可能枚数になります。
非論理的過積載可能枚数は何枚か?
ここが難しいところ。
実のところ、上記の式で電気的限界を求めることはそんなに難しくありません。
ところがメーカー側の心象はまた違いますよね。
「こんなに乗せると思ってなかった!そりゃ壊れるでしょ!」という案件に保証はつきません。
ですのでパワコンメーカーには「このパネルを⚪︎直列△回路分入力した際、製品保証および延長保証は可能か?」という聞き方をします。
パネルの保証もきになるなら同様に聞いてもいいと思います。
ここまでが過積載のからくりの基礎にになります。
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