過積載をどうやって計算するか?という角度から書いてきました。
今回はいよいよ採算性です。
過積載の採算性で皆さんご興味を持たれるのは「ピークカット」だと思います。
どれくらいピークカットが発生するかというお話しですが例えば49.5kWのパワコンに倍の99kWのパネルを接続したら、発電量の半分を捨ててしまうのかと言うと全くそんなことはありません。
ではどのくらいだと思いますか?
模式的に正規分布のような図の半分の高さで線を引いてみました。
実際に計算したわけではないですがこの図から上の部分がピークカットだとすると約4分の1くらいが捨てられるような図に見えますね。
実際のところはどどうだと思いますか?
ピークカットの発生はどの程度起こるのか?
結論から言うと200%の過積載率でもこんなに大量のピークカットは発生しません。
なぜか?
それは太陽光発電所の稼働率(設備利用率)が13%程度(NEDO)と言われているところにヒントがあります。
この設備利用率、1年365日の半分が昼で晴天であれば50%になる筈です。
昼を8時間だとしても33%。
昼を6時間だとすると25%。
それが13%です。
つまり、99kWのパネルの発電所は実際には上のグラフのように発電する日は案外少ないのです。
ピークカットを計算しちゃった人がいます
実際に生のデータを使って計算された方がいらっしゃいます。
こちらのブログの
過積載率とピークカット率の関係を全力で計算しました! この記事です。
グラフが書いてあるので見てみてください。結論を言うと200%の過積載率で、ピークカットは12%程度ではないかとこの方は結論付けておられます。
実際のところは天候と日射量次第ですので年や地方によって異なる筈です。
ですが、200%で12%のロスであれば、逆に売電額が増える部分で圧倒的に得をするというのがこの過積載の旨味です。
つまり、低圧の一番の問題は土地なんです。
この土地は何枚のパネルが入るのか。
何kWのパネルが入るのか。
日射はどれくらいの土地なのか。
連系点との関係性はどんな具合なのか。
ここがとても大きなポイントになってきます。
太陽光発電の利益を確保するポイントの結論
まずは土地です。土地は前提条件です。
そのための戦略を決める必要があります。200%以上の過積載が可能な土地ならその戦略を立てましょう。
逆に160%ぐらいの土地であればその戦略を立てましょう。
過積載とは利益を増やすための手段です。
最適な手段を実行するために、戦術(作り方)があり、戦略(設計の仕方)があります。
その土地に対し例えば100kW以上入りそうな土地であれば、その土地に100kW載せる戦略を考えればいい。
逆に70kWぐらいの土地であれば、その土地に合わせて無理のないパワコンや全体的な構成を考えていけばいい。
今はオプティマイザも登場し、土地に合わせて拡大していく技術力が出てきました。
つまり
・まずは何枚乗るかの土地ありき
・その枚数を高コスパでのせるための設計をする
という形です。
結局のところ、この戦略と戦術を持っている方に相談するのがベスト(苦笑)
もっとわかりやすく書こうと思ったんですが、技術は時代によって陳腐化してしまうのでこのような書き方になりました。
ということでご質問、ご相談はfacebookの太陽光発電ムラまでいただければと思います。
もちろん太陽光発電ムラ市場のお問い合わせでも結構です!
これは僕がお答えする形になります。
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