18円の過積載はどうあるべきか 適正過積載か 過積載原理主義か

みなさん太陽光発電の過積載というとどれくらいの過積載率をイメージされるでしょうか?

190%、200%、それ以上。

27円の頃は70kW以上の低圧発電所も過積載と言っていました。

最近過積載の過積載の問い合わせはその頃と比べるとかなり過激に?なってきました。

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過積載のメリットデメリット

過積載のメリット

それは「機会損失を最小限に出来る」という点です。

多雨な日本では晴天よりも曇天が多いという特徴があります。

つまりフルフルに発電する日より、出力半分程度の日の方が多いのです。

どちらにフォーカスを合わせるべきか。

それは実は曇りの日に合わせるべきなのです。

過積載のデメリット

49.5kWのパワコンの発電所だと仮定します。

その発電所でパネルが49.5kW以上の出力を出した場合、上回った分の電気は捨てられてしまいます。

これをピークカットと言います。

 

日射が良くなればなるほどピークカットが増えます。

では過積載のデメリットはピークカットなのか?

僕の考えはやや違います。

 

過積載のデメリットはパネルや架台や必要な土地の量が増えてしまうことです。

(ピークカットがあるので)発電量には限界がありますから、投資金額が増えすぎると割が合わなくなります。

ですので行き過ぎた過積載は投資効率を落としてしまうのです。

何kWからが過積載なのか

僕の感覚では150%以下は過積載ではないという認識です。

理由は300kWのパネルは300kWの発電をしないからです。

太陽光パネルの定格容量と言うのは気象条件25度で1000W/平米というかなり強烈な日射が垂直にパネルに当たった時の出力のことを言います。

 

日本の条件ではほとんどこの条件はあり得ません。

感覚的には150%まではほとんどピークカットは起こらないと言えます(3%以下)

170%くらいからだんだんピークカットが目立ってくると認識してもいいと思います。

 

(ただし日射のいい九州や沖縄は別)

 

太陽光発電ムラ市場

18円の過積載はどうあるべきなのか?

僕の考えですが最大の成果を、なるべく少ない投資で実現するというのが太陽光のポイントだと思います。

何を当たり前のことを言っているのかと思いますよね?

 

実は似たような言葉はいくつかあるんです。

 

・最小限の投資で最大限の成果を出す

・最大限の成果を出すために投資は惜しまない

・最小限の投資で出る成果を極める

 

言葉は似ていますが実は少しずつ思想が違っています。

 

この思想の違いでそれぞれ出来上がる発電所は全く異なります。

 

例えば40円時代は「最小限の投資で最大限の成果を出す」だった

パネルが高価だった40円時代。

過積載をカリカリに極めることは愚の骨頂という思想でした。

もったいない。

危険。

わからない。

 

一番高価だったパネルにフォーカスし、発電所を設計していくのがベストでした。

 

18円時代の今はパネルは設計上はフォーカスの必須条件ではない

そうなんですよ。

パネルのリスクが下がったのでそこだけに注力する必要は少なくなりました。

極端な話、影を容認してパネルを敷き詰めることもできます。

 

では僕であればどうするか。

 

広い土地が存分にあるのであれば、角度も気を使って発電所を作ることもできますよね。

10度にこだわる必要はありません。

逆に狭い土地であれば両面発電パネルを使いつつ、南面のパネルの日陰を容認するような発電所を作ることもできます。

 

発電量やキャッシュフローに注力した発電所の設計ができます。

 

その辺が面白いところですね。

 

九州や沖縄は200%を超えた過積載をしない方がいいのではないか?

最近九州のお客さんで土地が広い案件のシミュレーションをしました。

1400平米以上あるので低圧としてはかなり余裕があります。

 

せっかくなので九州のパネルの最適角に近づけてパネル角20%でシミュレーションしてみました。

ある意味土地は余ってるわけです。

そう考えていくと。。。なんとパネルの発電量が上がってしまいピークカット率は25%という試算担ってしまいました。

もちろん同じ枚数で角度を10度に落としてピークカット率を下げるというのは愚の骨頂です。

ピークカット率が下がっても肝心の発電量が下がってしまうわけです。

もったいないですよね。

 

10度だろうが20度だろうが投資金額は大きな差はありません。

架台がちょっと値上がりするくらいです。

180万円の架台が230万円に上ったとしても年間の発電量が5万円上がればそれで元が取れてしまいます。

その辺は悩ましいところ。

 

最大限の発電量を狙い(ピークカットは恐れない)ながら、パネル枚数(金額)・面積を上手に減らしていく(最小限の投資で実施したい)。

これを両立させたいというのが今の発電のジレンマですね。

 

土地の形状、パネル価格、日射量、この辺がキーファクターになってきますね。

 

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One Comment

SUN33

ただし日射のいい沖縄は別の沖縄からですが

私の設備は、過積載(110%)にはしていませんが、それなりのピークカットは、出ます。
過積載にする事により風圧面積が増える事になりますので台風のリスクの方が増えてしまいます。
本土に大型台風が上陸する時代になりました。
注意・対策が必要になりそうです。

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