このパブコメに対する文案を書いてみました。
公共性、国民の便益、新規参入の公平性 をテーマに書いてみました。
<過去記事>
2020年以降 送電網使用料金である託送料金が再エネ事業者にも押し寄せる問題正式に勃発
<続き>送配電網の維持・運用費用の負担のあり方はどうあるべきか 渋滞が発生するのはトヨタのせい?
5月16日締め切りの発電者課金に意見するパブリックコメントを書くための理論武装 ← 昨日書いた記事
<関連記事>
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意見内容
① 送配電網の維持管理コストを取るのであれば、再エネ事業者には単価の見直しや負担金の還付が行われるべきである
② 国民の便益を最大化するため、18円以降の低価格なFITをさらに推し進めるべきである。
③ 送配電設備コストの公平な負担を求めることは重要である。しかしその前提として送配電設備の公平な利用が保証されているべきである。再エネ事業者やPPS事業者などの新規参入者が系統アクセスからはじかれるような状況は不公平であり、一般小売事業者と同等程度の条件・情報の公開があるべきである。
その理由
<① 送配電設備の費用は誰が負担すべきか>
最終的には受益者=消費者が負担すべき金額です。
仮に発電事業者に負担させたとしても、最終的には消費者の電気料金に転嫁されます。
しかし、一方でFIT制度に基づく再エネ事業者はその原則から外れています。
つまり再エネ事業者にも送配電網の費用負担を求めるのであれば、その費用を最終消費者に転嫁させる方法が必要になります。
その方法は「①売電金額を上げる」「②負担費用分を還付する」という2つの方法しかありません。
<② 再エネ事業者への対応をしないとどうなるか>
日本が約束してきたビジネスモデルをわずか5年で反故にしたとなれば日本の信用問題になります。海外からもお金が集まり回っていたモデルです。
海外のファンドや国内の事業者から訴訟が連発して起こされることは確実です。
- 金融機関の再エネに対する信用度がさらに低下し、今後の低単価FITが進まなくなる
1度反故にしてしまえば後でいくらでも反故にし続けられますから当然金融機関の再エネ事業に対する信用も低下します。売電単価をIRR5%で組み立てているわけですから買取単価が下がってもビジネスとしての信用は下がらないはずなんですが、金融機関はなぜか「単価が下がった=収益力が下がった」として融資に後ろ向きです。
そこにこのような費用負担が何の配慮もなくなされるのであれば、金融機関は再エネ事業に見切りをつけてもおかしくありません。
- 肝心の「グリッドパリティー後のFIT」が進まなくなる
kWhあたり18円というとすでに電力会社の高圧の契約並みの金額です。
ここから売電単価が下がってくるFITやFIT後の再エネが本来最も重要なことは最初からわかりきっていたことです。
せっかく国民に再エネ賦課金の負担を求めておきながら、肝心の低価格化されてからの導入に対しマイナスの状況を作るのは本末転倒です。
<③ 送配電設備の公平な利用はどうあるべきか>
現在の送配電網は既存の一般電気事業者が作り上げてきました。当然自社のシステムと社会のニーズに最適化された電力網になっています。
今後発電事業が分社化され、自由化されます。
この現在ある電力網は最大限に、最高の効率を目指し、かつ公平に利用されるべきものです。
再エネ事業者が辺鄙なところに発電所を自分勝手に作り、送配電コストが上がってしまうという事態は望ましい事態ではありませんから当然発電所を許容するゾーンニングは必要になってきます。
一方で今ある送配網自体はもっと利用率を上げていく必要があります。
現在国内の電力会社は発電所を容量ベース(kW)で評価し、その定格出力が全てマックスで流れても大丈夫なように設計されています。
しかし再エネが基幹電源になりつつある今、容量ベースでの評価はふさわしくありません。太陽光は夜は発電しませんし、風力は天気の穏やかな日はあまり発電しません。
同時に日本全国でマックスになることはあり得ないわけですから実潮流ベースでの評価をしないと国民の共有財産である送配電網を効率利用することはできません。
公平な費用負担を求めるには、公平な送配電網アクセスが保証されてしかるべきです。
(ここまで1600文字近辺)
長すぎますかね?
ロジックは通ってます。
半年ほどこの問題は見続けてきました。
みなさんぜひ参考にしてください。
電子メールで提出できます。
【以下提出方法】
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