今日のブログは高圧発電所の悩みについてです。

高圧の発電所は25kWから50kW近辺のパワコンを分散型で配置するような作りになっていることが主流です。

なんですが、このパワコンの保証期間が問題になりつつあるんです。

保証期間というと「メーカー原因の故障の際はメーカーが責任を持って代替機の手配や修理を行ってくれる」というような認識ですよね。

基本はその通りです。

ではメーカー保証期間が切れたらどうでしょうか。

日本のメーカーのような考え方ですと、メーカーの保証期間が切れると有償での修理という考え方が浮かびます。

なんですが中国メーカーは違います。

メーカー保証期間が切れた　＝　有償であろうと修理は受け付けない

というパターンがあるのです。

仮にそのパワコンが壊れた場合、そのパワコンを買い換えて凌ぐというパターンが一番あり得るパターン。

逆に厳しいパターンはそのパワコンが既に廃盤となっており製造されていないパターンです。

新たな機種で継ぎ足しができるのならまだいいです。

ですが、後継機が出ていないとなると相当厳しい状態になります。

選択肢は

・パワコン1台を諦め、ストリングを組み直して過積載にする

か

・パワコンを全て交換し別メーカーに切り替える

という選択肢になるのです。

１つのサイトで複数のパワコンを導入する場合、電力会社は「複数台連系試験成績書」を出させることがほとんどです。

ですがそんなもの海外メーカーは出してくれません。

日本の電力会社の要求は不必要なほどハイスペック（オーバースペック）を求めてきます。

世界中のソーラーはパワコンのつぎはぎをやっているのに日本ではそれがほぼ認められないのです。

こんな規定があるから日本のソーラーは高いままなんです。

安全性を重要視しすぎる。

石橋を叩いて叩いて叩きまくる。

この二つは発電所の質を上げる方向に、そしてコストは上がる方向に作用しますよね。

なのに「国民負担を下げろ」とプレッシャーをかけるわけです。

高圧の発電所を中古で買う際はこの辺の「メーカー保証期間」も一つのポイントになってきます。

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