蛇口はなぜ消えた? そりゃ太陽光発電の電線も盗難にあいますよね・・・

今朝、関西のNHKニュースで放送していました。
先月WEBだけで配信されていたニュースのようですが
反響が大きかったのか、今日地上波で放送されたようです。

太陽光発電の電線盗んでいくらになるの?(特に低圧)
と思っていましたが、こんなものでも盗むんですから、
太陽光発電の電線なんて恰好の餌食なのかもしれません。
窃盗犯が求めているのは、同じ銅ということなので。

監視カメラやフェンスしていても、盗まれる時は
お手上げです。
物騒な世の中です・・・。

以下引用

蛇口はなぜ消えた? 追いかけた先には…

WEB
特集
蛇口はなぜ消えた? 追いかけた先には…

ことし5月。

滋賀県の文化財の収蔵庫で盗難事件がありました。

しかし、文化財は無事。

盗まれたのは、蛇口でした。

いったいなぜ?

その時は分かりませんでした。

滋賀の蛇口が世界につながっているなんて…。

(大津放送局 記者 丸茂寛太)

文化財より“蛇口”

事件の現場は、滋賀県長浜市にある文化財の収蔵庫です。

博物館のように展示を見に来る人がいる施設ではありません。

保管されているのは、縄文時代から江戸時代までの土器や石器など。

滋賀県内で出土した文化財の1割にのぼります。

ことし5月。

定期点検に訪れた担当職員が、出入り口が壊されているのを見つけます。

「貴重な文化財が…」

青ざめた職員は、あわてて施設内を確認します。

すると、文化財は無事でした。

代わりになくなっていたのは「蛇口」です。

洗面台が叩き割られ、蛇口だけがなくなっていました。

盗まれた蛇口は合わせて24個。

以前は県の職員の保養所として使われていたこの建物。

風呂や洗面台などあらゆる場所の蛇口が盗まれていました。

滋賀県文化財保護課 田井中洋介さん
「文化財に被害がなかったのは不幸中の幸いで一安心だったんですが、蛇口が盗難にあったことを知って、非常に驚きました」

賽銭箱よりも“蛇口”

賽銭箱よりも“蛇口”

蛇口が盗まれる被害はほかでも起きています。

人口1万2000人の竜王町。

田んぼに囲まれたのどかな集落です。

ここの神社も被害にあっていました。

盗まれたのは、参拝する前に手を清める場所「手水舎」にあった蛇口です。

ここには、竜の形をした蛇口がありました。

さらに、お祭りで使うために取り付けたソフトボールほどの大きさの鈴も4つなくなっていました。

一方で、賽銭箱は手つかずに残されていました。

竜の蛇口も、鈴も、地域の人たちが神社のことを思って奉納したもので、神社の代表は地域の人の喪失感は大きいと言います。

神社総代長 市岡佐登志さん
「経済的な損失はもちろん痛いですけれど、地域の人の気持ちも考えるとそちらのショックのほうが大きい。いったい誰が盗んだのか」

こうした、蛇口が盗まれる被害。

実は、ことしの春ごろから全国各地で相次いでいます。

神奈川県ではことし5月に、団地に設置されていた100個以上の蛇口が盗まれる事件が発生。

岐阜県や京都府でも蛇口が盗まれる被害が報告されています。

なぜ蛇口を狙ったのか 逮捕された夫婦は

「なぜ蛇口ばかりが狙われるんだろう」

「蛇口」は、この春、記者になった私の最初の取材テーマになりました。

取材を進めると、滋賀県警が、廃業中の宿泊施設に侵入した疑いで長野県の夫婦を逮捕していたことが分かりました。

さらに取材を進めると、この夫婦の車の中から大量の蛇口が見つかっていたことが判明。

この中には富山県内の廃業中の宿泊施設から盗まれたものもありました。

警察の調べに対し2人は「車で関西や中部を移動しながら、廃業中の宿泊施設などに入り、蛇口の窃盗を繰り返した」と供述しているということです。

警察の調べでは、長浜市の収蔵庫で起きた蛇口の被害についても、この夫婦が関わっている可能性が高いとみられるということです。

さらに、この夫婦が侵入した施設の中には、すでに蛇口が盗まれた後だったケースもあるということです。

蛇口を盗んだ理由について夫婦は、こう供述しているといいます。

「蛇口を転売して、生活費を稼ぐために滋賀に来た」

蛇口の買取価格は去年の2倍に

「蛇口を売る?」

いったいどのくらいの値段になるのだろう。

県内の買い取り業者に次々に電話をかけてみました。

そして、取材に応じてくれた業者を直接訪問し、取材。

すると意外な答えが返ってきました。

金属買取業者 神田 真理雄代表
「今年は特になんですけれど、蛇口の買取価格は去年と比べるとほぼ2倍になっていますね」
価格表を見せてもらうと、蛇口の買取価格は、去年の5月末は1キロあたり300円くらいだったのが、今年は600円になっていました。

蛇口に含まれる“銅”が高騰

蛇口に含まれる“銅”が高騰
蛇口の買取価格表

高騰している理由は、蛇口の大部分を占める「真鍮(しんちゅう)」という金属にあるといいます。

真鍮は銅と亜鉛の合金で、半分以上が銅。

銅の相場が一気に上がったことで、蛇口の買取価格が高騰しているというのです。

ことしに入ってこの業者に蛇口などの真鍮を持ち込んだ人は1000人以上。

これは去年の同じ時期のおよそ3倍だといいます。

滋賀県では、盗まれたものが買い取られることを防ぐために、県の条例によって、金属を買い取る際には本人確認を行いその記録を残すことが決められています。

この買い取り業者は、条例に基づく本人確認を徹底していると話しています。

警察は、各地で盗まれた蛇口の転売ルートについても、詳しく調べています。

銅の高騰はなぜ?

銅の価格はなぜ高騰しているのか。

ネットで検索すると「史上最高値」ということばまで出てきます。

金属市場に詳しい専門家の吉田哲さんに尋ねました。

吉田さんは、銅の国際価格の推移を表したグラフを示してくれました。

銅の価格は去年の6月と比べると、今はおよそ1.5倍に。

ことし5月には10年ぶりに史上最高値を更新しました。

その後も、銅の価格は歴史的な高水準が続いています。

吉田さんは、こうした価格高騰の理由について、新型コロナウイルスが大きく影響していると指摘します。

楽天証券経済研究所 吉田哲さん
「新型コロナによって、リモートで仕事をしたり、授業を受けたりする頻度が上がっています。これにより、電子機器や電子部品のニーズが増え、その生産に欠かせない銅の需要を押し上げています」

背景にあるキーワード:「中国」と「金融緩和」

さらに吉田さんによると、銅の価格高騰の背景には2つのキーワードがあるといいます。

1つは「中国」

中国は世界の銅消費の半分を占めています。

その中国は、新型コロナの感染を抑え、経済が急激に回復しています。

人口が多く、銅の消費も多い中国の回復が、銅の消費を大きく押し上げるという期待を生み、価格が上がる要因になっているというわけです。

もう1つは「金融緩和」

コロナで落ち込んだ経済を回復させるため、アメリカなど各国は金融緩和を行いました。

金融緩和とは簡単に言えば、市場にお金をじゃぶじゃぶに供給することです。

そこで「余った」資金が、新たな投資先として、価格上昇中の銅のマーケットに流れ込み、いわば「銅バブル」を生み出したといいます。

今後の“脱炭素”時代にも、銅の需要高まるか

さらに、銅の価格は、今後に向けても高まる可能性があるといいます。

吉田さんが指摘するのは、これから世界各国が目指そうとしている“脱炭素”の時代です。

楽天証券経済研究所 吉田哲さん
「多くの国が2030年、パリ協定では2050年を目安に環境対策を進めています。『電気通すものに銅あり』と言われるほど、銅は電気にかかわる様々な製品に使われています。だから“脱炭素”を進めていくと、電気自動車をはじめとして電気にかかわるいろんな製品の生産と消費が増えていく。つまり、新しい銅の需要が生まれるんです」

滋賀県で起きた蛇口の窃盗事件の先にあったのは、世界の経済や世界の課題でした。

私たちの身近なところで起きているさまざまな出来事の先には、いったいどんな背景があるのか。

また、ひとつひとつの問題の解決には、どんな取り組みが必要なのか。

少しでも掘り下げられるよう、これからも努力していきます

以上です

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2 Comments

kozo

sakeさん
コメントありがとうございます。
というよりは、「ご連絡ありがとうございます」。ですね。
コメントはsakeさんブログにさせていただきます。

sake

やっと更新出来ました。あまり参考にならないかもしれませんが、目安になればと思います。修繕作業は高い大人のプラモデル感覚です笑
コメントありがとうございました。

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