脇道にそれついでに、前回の続きで、日射量が多い年(多照年)と少ない年(寡照年)で過積載の売り上げはどう変わるのかを計算してみた。が別の面白いことがわかったのでそれは最後に。
当初の目的である、パワコン10kWに対してパネルを10kW, 15kW, 19kWにしたときに平均年と多照年、寡照年の毎月の売り上げがそれぞれどう変わるかのグラフが下記だ。
グラフを作る前の予想としては、日照量が少ない年は曇りや雨の日が多いのでピークカットがあまり起こらず、日照量の多いときにはピークカットが増えるため過積載率が高くなるにつれて多照年での売り上げは相対的に低くなり、寡照年での売り上げが高くなるので平均年に対しての変動を少なくして収入を安定させる効果があると思っていた。
しかしながら、もともと売り上げが変わるためグラフの縦軸が違うので一瞬の見た目では何か違っているようにも見えるが実は傾向としてあまり変わっていない。特に一番下のグラフでは一見変動幅が少なくなっているようにみえるがよーく見ると実はあまり変わらない。
このグラフだとほとんどわからないのでパネル角度30度、パワコン10kW、パネル10kWの売り上げを1としたときの多照年、平均年、寡照年での売り上げの低下率をグラフにしてみた。
すると効果は数%で思ったほどのすごい効果があるわけではないという結論だった。
で、別の視点で見ると、過積載が150%くらいまではパネルの角度が最適角度に近い方が有利なんだけど、200%とかそれ以上になるとパネルの角度があまり関係なくなってくる。
驚くことに10,20,30,40度くらいなら売り上げがほとんど変わらないという。しかも160%から170%を超えるあたりから角度が浅い方が有利になってきて190%だと最適角度により近い40度より10度の方が売り上げが増えるという逆転現象が。
もし初期のころの案件で30度とかで作っている人は、多分パネルの前後の間隔が空いているだろうから角度15度くらいにして枚数を増やして150%くらいの過積載あたりだと投資効果がみこめるのかも。計算してないけど。
買取年数がすでに減っているのと、前に記事にしたけど増設効果が過積載だと実は急激に減っていくというのもあるので、採算の保証はしませんけど。
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