前回、例を使って過積載することによる、表面利回り、投信換算利回りについて確認をしました。
地域の違いによるKWあたり発電量、ピークカット率の違い、設備の価格の違いなどによってかなり違いが出てくるとは思いますが、私の感覚ではPCS容量49.5KWに対して、パネル80KW程度(過積載率160%くらい)まではあまり考えずに過積載していいのではないかと思います。
PCS容量49.5KWに対して、パネル90KW程度(過積載率180%くらい)程度でも多少ピークカットが気になってくるものの、20年間で見れば十分に利益は出ますので、融資が利用できるならこの程度までは過積載してもいいと思います。
ただし過積載することによる設備価格の増加を自己資金でカバーする必要がある場合は、無理して載せなくてもいいかもしれません。
というのは、先のシミュレーションでは80KWから90KWに増加させることによる、「20年間平均利益/投資金額」は5.5%程度と、一般的な投信と同等程度となります。
・融資が利用できるので、自己資金に対する利回りはよくなる
というメリットについて話をしました。
一方で
・換金性が低い
というデメリットについても取り上げました。
上記の90KWでのシミュレーション数値は、融資を利用せずに、全額自己資金を使う場合、利回りが良くなるという太陽光メリットが失われ、換金性が低いというデメリットのみが残ることを意味します。
この場合は、過積載にこだわらず、換金性の高い、投信、スワップ金利〇〇りなど、他の商品に資金を回し、いつでも換金できるようにしておくことで、不測の事態や次の発電所の購入に備えるという判断を行うのが私は得策ではないかと思います。
人それぞれ、会社それぞれ置かれている状況は違いますので、一概にこうしたほうがいいとは言えません。
ただし、手元の自己資金をどう使うかというのは、経営上非常に重要な要素で、その後の展開に大きな影響を及ぼすものですので、過積載にこだわらず、現状分析、将来の戦略の検討の上、総合的な判断を行うことは非常に重要かと思います。
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