太陽光発電で「利回り」という言葉を使う場合、以下の計算式で求められる表面利回りを指すことが多いですね。
年間予想売上÷初期費用
初期費用の内訳は、設備と土地がメインで連携負担金、フェンス、遠隔監視装置、不動産取得費用などは含めたり含めなかったりですかね。
一方で投信における利回りの考え方はどのようになるでしょう。
単純に
年間収益÷投下資金
ですよね。
分母と分子でそれぞれ違いがあるので順番に説明していきます。
■分母の違い
(太陽光)
自己資金+融資の総額(=初期費用)
(投信)
単純に投下した自己資金の額
■分子の違い
(太陽光)
年間売上(費用を差し引く前の単純な売上)
(投信)
年間収益(投信手数料等の費用差し引いた後の利益)
という感じで、同じ「利回り」という言葉を使いながらも、
分母、分子の計算方法に違いがあるので、
「太陽光の利回り10%と投信の利回り5%だったら、太陽光のほうが利回りがいい」
という話は成り立ちません。
では、太陽光の利回りを投信の利回りを換算するとどうなるでしょうか。
ここからは、私の実際の発電所(1号基)を例にとって確認をしてみたいと思います。
(条件)
・初期費用:2,550万円
・年間予想売上:315万円
・表面利回り:12.3%
・自己資金:500万円
・20年間予想利益(各種費用差し引き後):2,300万円
(投信換算利回り)
年間収益115万円(2,300万円/20年)÷自己資金(550万円)= 23%
以前、長期に安定して運用する前提でIFAにポートフォリオを組んでもらった際の目標利回りは4~5%でした。
それを踏まえると、案件やどれだけ融資を引き出せるかにもよりますが、太陽光のほうが大きな「利回り」が狙えることがおわかりになるかと思います。
太陽光の業者さんが、投信メインで運用している投資家にこういった話をすると、いいアピールになるかもしれません。
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