前回、太陽光発電の利回りを投信と同じレベルに換算したらどうなるかという話をしました。
そもそも投信は、「今ある資産を具体的な目標を決めた上で増やす行為」である「資産運用」であるのに対し、太陽光発電は「資産を作ることを目的にリスクのある投資商品を買う行為」である「投資」に該当するものであるため、比べるのはあまり意味のないことかもしれません。
ですが、太陽光発電は20年間固定価格での買取が保証されており、天気によって多少のブレはあるものの、投資商品の中ではかなりリスクの低く、安定的な収益が見込めるため「今ある資産を具体的な目標を決めた上で増やす行為」である「資産運用」に近い考え方が取れるものだと思います。
さらに、太陽光発電では「融資」が利用できるため、少ない自己資金を高い「利回り(投信換算)」で「運用」をすることが可能となります。
融資を利用することで運用利回りが上がる例を私の一号基と三号基を例にとって確認してみたいと思います。
■一号基
(条件)
・初期費用:2,550万円
・年間予想売上:315万円
・表面利回り:12.3%
・自己資金:500万円
・20年間予想利益(各種費用差し引き後):2,300万円
(投信換算利回り)
年間収益115万円(2,300万円/20年)÷自己資金(550万円)= 23%
■三号機
(条件)
・初期費用:1,950万円
・年間予想売上:270万円
・表面利回り:11.9%
・自己資金:100万円
・20年間予想利益(各種費用差し引き後):2,000万円
(投信換算利回り)
年間収益100万円(2,000万円/20年)÷自己資金(100万円)= 100%
三号基の利回りはなんと100%です。投下した自己資金を1年で回収です。
単純に自己資金の割合を減らし、融資の割合を増やすことで高い利回りを得られることがおわかりになると思います。
利回りを上げるポイントは、いかに多くの融資を引き出すかにかかっているということですね。
融資のことは別に機会に取り上げるとして、次回は投信と比較した場合の太陽光発電のデメリットについて考えてみたいと思います。
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