今更聞けないシリーズ第二弾。
今回は過積載のメリット・デメリットについてです。
なぜ過積載なのか?
これは単純です。売電単価が下がる中で、限られたサイズ(低圧太陽光発電投資)で利益を確保するには発電量を増やす必要があるからです。
初年度40円で始まった太陽光発電の全量買い取り制度ですが、来年度は19円〜18円と言われています。
半分以下に下がった計算ですよね。
これでも投資を成り立たせるためにはどうすればいいか?
答えは簡単です。
発電量を倍にすればいいのです。
ということで、「一定規模のパワコンにどこまでパネルを増やせるのか?」という冒険がスタートしたのです。
まずはわかりやすいデメリットから見ていきましょう。
デメリット 晴れの日に電気を捨てることになる
これです。
一目瞭然だとおもいますが定格90kWのパネルが晴れの日はほぼ定格容量に近い性能を出したとします。
パワコンに入力される電力はあくまでも定格容量までです。
それを超えた分は無残にも捨てられてしまいます。
蓄電池を入れる方法や余剰電力で昼間に少なめに使っていく方法もありますが、今のところ採算性のある方法はあまりありません。
デメリット 広い土地、多くの架台が必要になる
2、3年前に過積載と言われていた70kWくらいの発電所であれば800平米くらいの土地で十分入りました。
しかし今の過積載は90kW近辺の物が殆どです。
こうなってくると1000平米近く確保することが望ましい状況です。
いい土地はあらかた使われていまっているので悩ましいところです。
デメリット 金融機関が理解を示さないことがある
実はこれも隠れたデメリットです。
一部の金融機関では「パネルとパワコンの低い方に合わせてシミュレーションをする」という方針を取っているようです。
仮に90kWの発電所を作ったとして、かなり日射のいい(ピークカットの多い)地域だと10%近辺のピークカットが発生すると言われています。
実際365日の日射量をモデル化し、ピークカットを含めたシミュレーションができる商用ツールもあります。
この写真はピークカットシミュレーションをかけた実際の画面です。
このシミュレーターの中では6月21日は快晴だったようですね。朝の8時から16時までずーーっとピークカットが発生しています。
これを365日仕掛けるのです。
これはかなり手間がかかるので無償でやってくれるところはなかなかないと思いますが、やれるところはあります。(当社も保有)
どうしてもやりたいという方ご相談ください。
利益の源泉を増やすことができる パネル・パワコン・架台・土地 利益を生むのはどれか?
パワコンは直接の発電には寄与しません。2倍の性能のパワコンを導入しても売電量は増えません。
架台も土地も同じです。
ところが、パネルは増やせば増やすほど利益を増やしてくれます。
過積載の最大のメリットはこれです。
メリット 悪天候や朝、夕に強くなる
ではどんな風に売電量が増えるのかというとここで増えてきます。
朝・夕や雨・曇りで日射が弱い時にかなり有効です。
60kWのパネルと90kWのパネルではそのままダイレクトに1.5倍の発電量が期待できます。
世界的に見ても雨の多い日本。
晴れの日のピークカットよりも日射の悪い時間の発電量アップのほうが強烈に効いてきます。
メリット パワコンの稼働時間が長くなる
これも重要です。
パワコンの電源が入り、稼働し、発電を始めるタイミングが早くなります。
パワコンの稼働時間が伸びるというのはパワコンの寿命にも影響を及ぼすはずですが、基本的にパワコンは動いていればいるほどありがたいものです。
どんどん動かしたほうがいいに決まっています。
総合評価
太陽光発電投資はつぎ込んだ金額の倍の売電金額を目指すビジネスモデルです。
そう考えた場合、パネルの容量を増やすための投資はどんどん前向きにやるべきです。
パネルの投資を100万円増やしたら、それは何倍かのお金になって帰ってくるのです。
これが基本的な考え方です。
では何%の過積載までが現実的なのか?
これは判断に迷うところです。
投資効率を見ていく必要があります。
長野県など日射の良いところであれば80kW近辺でも十分かと思いますが、日射のそこまでよくないところでは200%近辺まではガンガン仕掛けてもいいのかなと思います。
2000万円近辺の投資で、20年間(もしくは30年間)でどれだけ売電することができるかを考えていくと「パネルはなるべく多く積む」という選択をしたほうが事業がうまく行くケースが多いと思います。
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