8月9日、10日とソーラエッジ社のトレーニングに参加してきました。
5時までは真面目に働く素晴らしい男です。
ソーラーエッジはかなり特殊なパワコンで分かったつもりでわかってなかったこと、最初っからよくわかってなかったところが山盛りです。
今回はそんな内容をしっかりと聞いてきました。
しかし1度聞いただけではなかなか難しい。
今までのパワコンと圧倒的に考え方が違うので慣れていく必要があります。
イノベーションの源泉 AC/DC変換とMPPT制御機能を分けた
ここが最大のポイント。
従来のパワコンはパワコン側が最大電力を取り出す電圧/電流制御をパワコン本体が実行します。
MPPTの単位はパワコン1台ごとだったり、パワコン1台につき5回路だったりさまざまです。
当然5回路守っているパワコンは「うちのパワコンはMPPT 単位が細かいので日陰に強く、最大電力を効率よく取り出せます」とアピールしてきました。
しかし、ソーラーエッジは違います。
パワコンはMPPT制御をしません。
パワコンから分離した「オプティマイザ」が実施ます。
そしてオプティマイザはパネル2枚ごとに1つ。
つまりMPPTの制御単位はパネル2枚ごと。
日陰もパネル故障も全く問題ありません。
画期的です。
オプティマイザには種類がある
600WまでのP600(300W以下のパネルを2枚接続)。
700WまでのP700(350W以下のパネルを2枚接続)。
また両面パネルやソーラーフロンティアなどでは特殊なオプティマイザを選ぶ必要があります。
ソーラーエッジはオプティマイザが電圧制御を行うため、パネルの解放電圧よりもパネルの容量(W数)がポイントになります。
この点がついつい電圧を考えてしまう従来型とは大きな違いです。
入力回路は670Vに最適化される。そのため論理設計には独特のクセがある
低圧用の24.75kWパワコンの場合は電圧は670Vに最適化されます。
ですので最低13個のオプティマイザの接続が必要だったり、3回路なのに分岐ケーブルを使って5ストリング繋げたりとかなり「破天荒」な設計です。
これは現物を見ないと理解が進まないと思います。
また実際の施工の時もかなりクセが強いので初めて施工する方は苦労すると思います。
ソーラーエッジは今後施工店ID制を採用する方向にシフトするようです。
太陽光を今後も続けてい期待工事店さんは今のうちに準備しておくことをお勧めします。
投資効率を考えるとソーラーエッジは主流になる可能性は極めて高いです。
施工する上での最大の特徴
1.ロングストリングが可能
99kW程度のパネルを2つのパワコン、8つのストリングで接続することができます。
うまくレイアウトを組むとPVケーブルの量はかなり少なくなります。
ほとんどがパネル付属のケーブルで取り回せる形です。
施工制はかなり高いはずです。
逆に言うとそれを理解せずに見積もりをすると「この工事店は高いな」と思われてしまいます。
最初はどの工事店さんも手探りだと思いますので逆に言うとチャンスです。
2.ネットワーク設定が必須
ソーラーエッジはパワコンに監視装置が内蔵されている状態です。
ネットワークの知識は必要になってくる可能性が高いです。
今後ソーラーエッジのOSはLinuxベースになっていくということですので電気工事屋さんとシステム屋さんの両方の知識が必要になる可能性が高いです。
IoTに最も近いパワコンであると言えます。
そういう意味では電気工事屋さんではない当社の立ち位置は以外と重要かもしれません。
高圧の場合、力率制限に対するメリットがある
ソーラーエッジのパワコン容量は厳密に言うとkWではなく、kVAです。
実際にはあまり差がないように思われているこの2つの単位ですが、高圧で力率制限があると変わってきます。
結論を言うと999kWの認定容量で90%の力率制限がかかっている場合、kWで定格容量を出しているパワコンではピーク時に10%の出力低下が起こります。
しかし、kVAで定格を出しているソーラーエッジでは逆に10%のパワコン台数を上澄みしておくことができる計算になります。
有効電力で計れるので本来33kWのパワコンを1台逆に約30kW相当で計算できる形です。
これであれば999kWのサイトでは30台構成にするのではなく、33台構成にすることで力率制限があってもほぼ同じ出力を確保することができます。
残念ながら台数の少ない低圧ではこの方法は取れないんですが、やり方としてはとても面白いなと思いました。
サーバーとつながっていることが前提なのでアップデートが頻繁
バージョンの変更がとても早いと感じました。
改善点に対し「対処する」と決めてからの対応が早いパワコンです。
1台1台を現地で直す必要がないのでポケモンのアップグレードのように順次アップデートしていくことが可能です。
もちろんセキュリティ上のリスクは発生しますが、それでも今のところは他のリスクよりはるかに低いと言えると思います。
両面発電パネルとの相性がいい
これは以前から思っていたことです。
両面発電パネルの場合、1つのストリングでMPPT制御をするとどうしてもばらつきが出るはずです。
裏面の発電量が一定にならないはずだからです。
1段目の暗い部分と4段目の明るい部分ではかなり違うでしょう。
また土地が波打っていたり、地面の性質が変わっていたりするサイトでもばらつきは多いはずです。
しかしソーラーエッジであれば2枚単位で最適化が可能になります。
電気工事会社を選ぶ必要が出てくるかも
実際、最初の1件目は工事店さんはかなり大変だと思います。
ネットワーク設定やマスタースレーブ設定は最初はつまづくのではないでしょうか?
1回、2回やってしまえばなんとかなると思いますが、サーバー周辺を触った経験があるとよりスムーズなはずです。
また、マッピング(監視サイト用のデータ入力)も最初は手間取りそうです。
ただ、ユーザーにとってはメリットしかないシステムなので僕は基本的に大賛成です。
今後もウォッチし、早いところソーラーエッジの発電所が欲しいなぁと思っています。
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