最新式のパワコン・ソーラーエッジ。
このパワコンの特徴は何と言ってもパネル2枚ごとにMPPT制御を行える点です。
MPPT制御と言うのはパワコンの機能で、パネルの電圧を制御してパネルから最大の電力を取り出す制御機構のことです。
通常のパネルは7〜12枚単位で制御を行います。
私が持ってる36円案件の発電所であれば7直列でストリングを組んでいるので7枚単位ですし、21円の99kW発電所であれば11直列で組んでいますから11枚単位で制御をおこなっています。
この7枚や11枚という単位でパワコンは制御をしているのでちょっとした日陰やパネルの故障で影響を受ける単位がこの枚数になってきます。
ソーラーエッジの場合、パワコンはMPPT制御をしません。
その代わり、パネルにつけるオプティマイザという小さな装置がMPPT制御をしてくれます。
それを通常はパネル2枚に1つつけていくのでMPPT制御の単位を小さくすることができます。
それだけ日陰や故障の影響を最小限にすることができるということになります。
ソーラーエッジと相性がいい両面発電パネル
両面発電パネルは地面からの反射光でも発電するパネルです。
通常、パネル背面は直射日光はありませんから散乱光や反射光を期待することになります。
表面のパネルでも実は直射日光以外に空気中の散乱光で10%発電が増えると言われています(メーカーシミュレーションより上ぶれするのはこのため)。
ところが地面からの反射光はパネルの場所場所によって状態が異なりますよね。
草の生え方や水たまりなどで1枚ごとに変わってくるはずです。
ですから背面の発電はそれだけムラが大きく、MPPT制御の単位が細かい方が最大化しやすいということになります。
つまり、両面発電パネルと相性がいいのはソーラーエッジのようなオプティマイザ機能のあるPCSということになります。
一方で、ソーラーエッジには「保証を受けたかったら過積載率は200%までにしてください」という掟があります。
この掟は両面パネルの時はどうなるのでしょうか?
ソーラーエッジが出てきた頃に僕がソーラーエッジに研修を受けた時、メーカーに質問したところ「両面パネルは最大30%の出力向上があり得るわけだからパネル出力は30%上ぶれさせた数字で過積載を過剰評価して保証制限をする」という回答でした。
これだとやく76kWが最大化積載量になります。
過積載率でいうと153%です。
これだとあまり過積載ができず、両面パネルで得をしているとはちょっといいづらい状況に成ってしまいます。
両面パネルを採用するのもソーラーエッジを採用するのも基本的には発電量をあげ、収益性の向上を狙う為です。
ところが、肝心要の過積載が150%しかできないのでは結局収益性を上げることは難しくなってしまいます。
ところが、最近になってソーラーエッジは両面パネルの過剰評価を115%に低下させてきました。
この値ですと最大容量は86kW。過積載率は173%まで増加させることができます。
つまり、86kW近辺の認定を持っている人はソーラーエッジ+両面パネルにすることで収益性を増加させることができるかもしれません。
高さのある架台や角度のある設計にしたり、白い防草シートを敷くことによりさらに収益性を上げることができるはずです。
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