低圧太陽光発電はパネルかパワコンの容量の低いほうが50kW未満である必要があります。
通常はパネルの容量を大きくするので、パワコン容量が50kW未満になるということになります。
過積載をしてパネルを100kWとか接続すると、晴れた昼間はじゃんじゃん電気を捨てることになります。
勿体無いですよね。
このピークカットで捨てている電気を使えたら!
と思う方は結構いると思います。
なんですが、これは実はかなりハードルが高い話なんです。
0 気にせずに売る
これが一番です。
つまり、49.5kWのパワコンを使うなんてケチくさいことしないで、70kWとかパワコンを増量してしまうのです。
完璧です。
FIT制度上は売電価格が変わってしまうことが欠点なのと、電気事業法は高圧になってしまうのでそもそもキュービクルや電力会社の連系申し込みのやり直しなど制度面・法務面のハードルが高すぎるのが難点。
というか無法すぎて論外です。
1 バッテリーを導入して捨てている電気を貯める。
素人が考えるのはだいたいこれです。
ところが、これ、考えると結構面倒です。
例えば、小さめのバッテリーを用意して貯めることを考えてみましょう。
パネル99kW → バッテリー10kWh → PCS 49.5kW
(バッテリの容量はAhで数えることが多いのですが電圧が変動するのでWhにしてみました)
このバッテリーは10kWの発電機で1時間発電した電力量を貯めることができるとします。
確かにバッテリーを搭載したので電気を少し貯めることができます。
しかし、これまずは朝パネルが発電した電気をためているだけです。
どんどんパワコン側で消費したとしても(そもそも出力が追いつかないのですが)別にピークカット分をためているわけではありません。
夕方遅くまで売電できるメリットはありますが、そこまで「ピークカット電力の削減」ができるわけではありません。
それではピークカット電力だけをバッテリーに回す方法を考えてみましょう。
49.5kW以上の電気だけをバッテリーに貯めるには
この方法は制御が必要不可欠です。
パワコン5台と並列にバッテリーを用意します。
制御内容としては
・49.5KWを超えた分は並列回路を通ってバッテリーに蓄電する
という制御が必要です。
パネル99kWだった場合、制御するスケールは99kWです。
仮に10kWのパワコンに20kW相当のパネルを接続していたとすると、結局MPPT制御は20kW分やってあげないと、パネルの電圧制御ができません。
パワコンにはMPPT制御と直流交流変換の2つの機能がありますが、このうちの半分(MPPT制御)は20kW分行い、直流交流変換は10kW分行うということになります。
どんなオーダーメイドなコントローラーなんだ!!!
そもそも制御ボリュームを下げるために低圧発電所にしたのに、ピークカットを減らしたいからということで99kWを制御するというのはなんだか本末転倒です。
1台あたりのパワコンにつなぐ枚数を減らし、パワコンに直つなぎしない設計にする
頑張って考えましたがこんなパターンが妥協案でしょうか。
まず、パワコンにつなぐのは75kWくらいにします。
このくらいだとピークカットは3%くらいしか出ません。許容範囲でしょう。
次に、残った25kWを直接バッテリーに打ち込みます。
途中電圧コントローラーを噛ませ、パネルの電圧を制御していきます。
そして、タイマー制御で日暮れごろ(市場の電気が高くなった頃)パワコンに導通し販売するという形です。
これもパワコンの改造や色々とハンドメイドの部分が出ますし、そもそも制度上無理があるのですが、、、
それでもFIT法の変更の範囲で対応ができるとしたらこの手くらいかもしれません。
これもお金がかかるシステムですね。
まぁ、結論としては
・ピークカットが嫌なら75kWくらいにしておこう
・もっと過積載したいのであればピークカットは許容しよう
ということだと思います。
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色々、切り捨てられる電力について使用法について検討しました。
ひとつの案として、電力の出力を常時監視していますが。契約電力47.2KWになった時にPCSを順番に自動で「自走」に切り替えて出力を一定になる様に制御します。「自走」になった電力を使ってバッテリーを充電します。これを系統に接続する事は、違法になると思いますのでこの電力を使ってパネルやPCSの空冷に使います。余った電力を「温度抑制」の補正や運転効率の安定化に使うと言う使い方をしようと思います。それ以上に余剰電力が発生すれば、人工温泉でも作ろうかと考えています。
その制御の為のプログラムは、すでに自分で書きました。中古のPC1台で全て制御出来ます。
私の発電所は、「過積載」ではありませんので今は、違う形で構成予定です。
みんな同じことを考えるのですが、そういう結論にたどりつきますよね。
「結局、ですよねー」と思ってしまいました。