先日、お客さんのパワコンを調査しているときにちょっと不思議な現象がありました。
お客さんが自分のモニタリングシステムで見ていて「どこかパワコンが出力が低下している」というので見ているのですが、現地に行くと全ての回路が正常に動作しています。
当日の天気は晴れ。
なんですが、他のパワコンと比べると明らかに出力が落ちるパワコンがあるのです。
その日はストリング調査がメインだったので全回路、全パネル断線なしという診断結果になりました。
太陽光発電所の検査がよくわからない方は 下の動画を参考にしてみてください。
長い動画ですが、基礎がギュッと詰まった動画です。
>> 【太陽光発電所の検査ナビ】メンテを自分でするために買うべき機器(113-1)
前提知識編
>>【太陽光発電所の検査ナビ】メンテを自分でするために買うべき機器(113-2)
絶縁試験、バイパスダイオード試験、IVカーブトレーサー
>>【太陽光発電所の検査ナビ】メンテを自分でするために買うべき機器(113-3)
ストリング回路電流試験、サーモカメラ、モジュール電路検査、簡単に検査をするための機器
>>【太陽光発電所の検査ナビ】メンテを自分でするために買うべき機器(113-4)
本当に素人の方が必要な道具 検査のまとめ 専用機器なしで断線を特定する方法
しかし、他のPCSが7.5kWでている中、そのパワコンは6kWしか出ていません。
何を調査すべきか
一番危ないのは絶縁不良による漏電です。
絶縁抵抗測定器を使い、しっかりと絶縁抵抗が確保できているかを調べる必要があります。
ここが正常であれば漏れ電流はとりあえず無いということが確認できます。
すると次に問題になるのは「パネル由来の出力低下」なのか「パワコン由来の出力低下」なのか「系統由来の出力低下」なのかの切り分けです。
問題の切り分けの仕方
パネル由来の出力低下なのかどうかは動作電流測定、動作電圧測定をするのが一番簡単です。
ただ、これは天候が完全に安定しいている必要があります。
IVカーブトレーサーを使うという手もありますが、手元には無いのでこの方法しかなさそうです。
DC側の電流、電圧を測定すればDC側の電力を見ることができます。
その上で、PCSの出力をみると(これはパワコンの表示で確認)その差を見ることができます。
僕の手元にはFLIRのクランプメーターがあるのでこれで直流の電力が測定可能です。
1回路ずつ測定すれば結構正確にわかるはずです。
こんな感じで問題を切り分けていくしか無いでしょう。
パネルの断線不良が出てくれた方が問題の切り分けは簡単なんですが、案外これが出ないんですよねぇ。
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ストリング調査ですが、直流の銅線だとCTやクランプ(交流用)では電流が、測れません。それでとても簡単な方法ですが、DC用の配線を触って発生温度の差を自らの手で測る事です。絶縁された導線を触るだけで温度差がわかりますのでそのストリングがおかしいとなります。
勿論、接続点を触ると危険ですし、温度の差は、極端な故障の場合に大きな差が出ると思います。
今、流行りのコロナ用の体温計で非接触で測定すれば、安全を確保出来ると思います。電流の差を温度の発生差で測る事です。。