さて日本銀行が「フォワードガイダンス」と言うものを出してきました。
簡単にいうと「金融緩和政策は今後も続けるけど、長期金利の上限を0.2％程度と今までの倍に引き上げちゃうよ」というお話。
(すみません、僕もここあんまりよくわかっていません)
ポイントは「金融緩和は今後も続けるけど」＝急激な金利上昇はないよ 「出口が見えないまま国債買いまくってきたけど、そろそろ利上げも可能なスキームに・・・」＝今の無茶も続けたくないよ
ってところではないでしょうか。
金利が上がるとどうなるでしょうか？
太陽光的には金利が上がると痛いですよね。
売り上げは変わらないのに支払うコストが上がります。
また金利が上がったからといってFIT（固定価格買取制度）の買取単価が上がるわけではないですから翌年以降の案件はもっと難しくなってきます。
既存の案件でも変動金利を組んでいる人には直撃してきますよね。
僕も4基目は変動金利を選択しましたから金利が上がると実はダメージを食らいます。
つまり金利が上がると所有している太陽光発電所の価値が落ちてしまうのです。
金利とは何か？
借金大好きなのでまずはここから（苦笑）
金利とは
実質金利＝期待実質経済成長率＋物価上昇率＋リスクプレミアム
です。
もっと簡単にいうと
金利 ＝ 経済成長率 ＋ 物価上昇率 ＋ 投資リスク
な訳です。
わかりやすく言うと
経済が成長している国は金利が高い
物価上昇率が高い国は金利が高い
リスクの高い投資をしていると金利が高い
こう言い換えることもできます。
どうですか？
日本はどのくらい金利上がりそうですか？
今の超低金利から上がることはありえます。
しかし経済成長と物価上昇（賃金上昇）が難しい国では金利はなかなかあげられないのです。
もちろんお金を作りすぎてハイパーインフレが起これば（お金の価値が下がりまくる）物価上昇率はめちゃくちゃ上がります。
しかしその時は太陽光どころではなく、国全体が崩壊しているはずです。
とはいえ現実逃避はできないので金利が上がったらどうなるかを考える
僕は現在3基の発電所を所有しています。
1基目 公庫で15年固定金利 1.5％
→ 金利上昇の影響なし
2、3基目 地銀で10年固定金利 2.2％
→ 10年後の金利が上がっていると影響あり
→ 16年ローンなので残6年。
→ 元金均等返済なので10年後は3分の1くらいの元本になっている
→ 金利が3倍になってなきゃとりあえずいいかな・・・
現在契約中4基目 地銀で変動金利 1.5％
→ 金利上昇の影響大
→ しかし2、3基目と比べると初期の金利が安い
→ そのメリットを生かし金利上昇に備えておけばとりあえずOK
僕は自分の発電事業に関してはこのように考えています。
最後に一般論（というか究極論）
金利が上がるということは「経済が成長している」か「物価が上昇している」か「リスクプレミアムが高い」という状態です。
ハイパーインフレなどの経済危機を除けば、このような状態では太陽光よりも成長している産業が必ず存在します。
その時に、その投資ができるように、目と鼻と財布を鍛えておく。
僕はむしろそのために、今お金の冒険をしているのです。
これが最大の金利上昇に対するリスクヘッジだと僕は思います。
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