今週日曜日から2泊3日で家族旅行をしていました。
行き先はなんと奥さんの希望で
岩手県です。聞いてびっくりしました。
写真はフードファイトに挑戦した浜崎家。
ネットで情報を探るとわんこそばは「岩手県の代表的なエンターテイメント」と書いてありました。
グルメじゃないんかい!
あ、食べてみたら意外なことにおいしかったです。
成人男性の平均が60杯の所、次男が42杯、長男が60杯、僕が66杯でした。
今回車で家族で行ったんですが、奥さんにも運転してもらった都合で運転時間は半分。
道中はこの「火怨」という高橋克彦さんの本を読んでいました。
高橋さんの本はその前に
この「東北・蝦夷の魂」という本も読んでいました。
この本の中には高橋さんが感じていた東北人の劣等感とそこから魂を取り戻そうとする話がでてきます。
こういった自分の弱さや劣等感をズバッと書くお話しはとても心に響きます。
「東北は常に中央に搾取されてきた。古くは平安時代の黄金、鎌倉時代の馬、明治時代の人間、そして昭和・平成の電力」
実は東北や地方を踏み潰して成り立っている国という意味では阿弖流為の時代と今はあまり変わっていないのかもしれません。
阿弖流為は平安時代の岩手県に居た実在人物です。蝦夷を中央政府(朝廷)の簒奪から守るために征夷大将軍で有名な坂上田村麻呂と戦います。
今回の旅行は普通なら本を読んでいてもあまりピンとこない地名の位置関係(多賀城、胆沢、東和、衣川、金成)が直感的に頭に入ってきたのでとてもいい旅行になりました。
歴史物の本を読みながら、その場所を旅する。
実は案外贅沢です。
むかし司馬遼太郎の新撰組を読みながら京都を旅行したことを思い出しました。
この風景は中尊寺から眺めた衣川の景色です。
前九年の役、後三年の役の舞台となったとされる古戦場です。
Wikipediaによると衣川は全長27km。
間違いなく阿弖流為もここで戦ったはずです。
今回は家族旅行の道中で本を読んでいたので「阿弖流為を巡る旅」ではありません。
そもそも阿弖流為は戦で負けた側なので歴史にほとんど残っていません。
そういう意味では後世の推測を基にした小説でロマンを感じているというのが事実かもしれません。
でも高橋さんの本を読んでいると「虐げられる蝦夷(東北)と自立」というストーリーは実はとても大事なストーリーだと思いました。
アテルイの里のメンバーたちと行く「阿弖流為を巡る旅」も面白いかもしれません。
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