今日は太陽光発電所の遠隔監視装置についてのお話です。
太陽光発電ムラ市場では「エコめがね」と「ひだまりeyes」という2つの遠隔監視装置をご紹介しています。今回はその二つの商品の接続方式とメリットデメリットを考えてみようと思います。
・エコめがね
NTTスマイルエナジーのエコめがねはCTと呼ばれるクランプで発電量を読み取ります。
スマイルエナジーの代理店向けのページになりますが、こちらに実際の画像が載っています。
CT方式の利点は取り付け工事が容易であることと、すべてのパワコンに取り付けることができることです。
逆にデメリットはパワコンを直接見ているのではなく、CTという機器がケーブルの上から間接的に見ているものなので誤差が出しまうことです。
実際のユーザーさんではたまたまうまくいって2%程度の誤差だという方もいらっしゃれば、30%近い誤差が出ていたという方もいらっしゃるようです。
ストリングやパネルの異常がどこまでリアルタイムに気がつくのか、この辺は運用しながら探っていく面があるのかもしれません。
・ひだまりeyes
一方でCTではなく、RS485という接続方式で動作中のパワコンを直接観測してしまうというやり方もあります。
これは主にひだまりeyes(メーカーHPはこちら)が採用している方式です。
この方式のいいところは誤差なく発電量が観測できることです。
ではデメリットはというと。。。。
CT方式の裏返しで 工事が少し手間がかかることと、すべてのパワコンに対して接続できるわけではないことです。
現在ひだまりeyesでは田淵3相、田淵単相9.9kw、オムロン、安川電機、新電元、山洋5.5kw SMAに対応しています。
・ひだまりeyes
両メーカーとも、自分のやり方のデメリットを補うため、
エコめがねモバイルパックRS(RS485バージョン : ただし対応はオムロン5.5kWのみ)
ひだまりeyesCTバージョン
も出してきています。
この辺はメーカーとしてもしっかり対応したいというあらわれだと思いますが、モバイルパックRSがオムロンのみというのが少し痛い部分でしょうか?
一方で両メーカーが持つ強力なメリットもあります。
・エコめがねの強力なメリット
それは何と言っても電力のプレミアム買取、エコめがねプラスというサービスに加入できるということでしょう。(太陽光発電ムラ経由でエコめがねプラスにご加入いただくと1.5円増し買取が可能です)
この申し込みは来年2月末まで。
申し込み手続きを考えると実質的には2月初旬までと思った方がいいと思います。
・ひだまりeyesが持つ強力なメリット
こちらはwebカメラの映像による直接監視ができることや複数の発電所をモニタリングするのに適した作りにもなっていることです。
⇨興味のある方は こちら のリンクの中程をご覧ください
・どっちがいいんだろう?
当然ですが価格、機能ともにお互いにベンチマークしあっているようです。
監視装置だけに「監視し合っている」といえるでしょうか。
どちらの商品を選ぶか悩まれる方もいらっしゃると思いますが
・どのくらいの精度で見たいのか
・裏を返すと「なぜ監視装置を導入したいのか」
から基準に選ばれるのがいいのかなと思います。
人によってはCTからの監視では嫌だという方もいらっしゃると思います。
逆にエコめがねじゃなきゃ意味がないという方もいらっしゃると思います。
発電所に異常がないことが一番なんですが、監視装置がないとそれすら気づかないことになってしまいます。
皆さんの発電所はいかがですか?
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