夏場の発電所での作業は暑いのでついつい肌を露出したく
なりますが、危険がつきまといます。
ダニ、ブヨ、蚊、ヒル、蜂、ヘビなどの生き物が
たくさんいます。
(私は発電所で、これら生き物に一通り遭遇しています)
元々は彼らの生活エリアに私たちが侵入していくので、
人間の勝手といえばそれまでですが、必要最小限の対策を
する必要があります。
先日も自社発電所に草刈に行きました。
長袖、長ズボンで、かつ、手、足、首などの侵入されやすい
部分はしっかり締め付けてガードした上で作業しました。
いつの間にホクロが!?いや違う・・・
しかし、こいつが太ももで吸血していました・・・。
どこから入ってきた???
という感じです。
(頭部を皮膚にめりこませるダニ)
幸い気づくのが早かったので、ピンセットでグリグリと
引き抜くことができました。
とはいえ、頭がめりこんでいるので簡単には取れません。
手だけではとうてい取れませんし、強引に抜くと、
口の部分だけが皮膚に残ってしまい病院行きです。
慎重に数分かけて引き抜きました。
気づくのが遅いと、皮膚の深い部分に潜り込んで、
しかも、皮膚を固めるエキスを注入されるので、
お手上げになってしまうところでした。
たかがダニだと油断すると痛い目にあいます。
引き抜いたダニがこちら。マダニです。
今もビニールに入れて保管しています。
捕獲したダニを保管して、2週間程度
様子を見ることにします。
発熱などがあれば、捕獲したダニを持参して
病院行きです。
こうすることで病原菌の特定が迅速になります。
ダニが原因の死亡事故発生も
毎年、重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)で、
死亡する事故が新聞沙汰になっていますので注意は必要です。
これは、ダニが媒介しています。
【以下引用】
赤穂市の男性がマダニ感染症 13年には女性死亡も
兵庫県は19日、マダニが媒介するウイルス感染症
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に、
赤穂市在住の80代男性が感染したと発表した。
男性は8日に発症、発熱やふらつきの症状が出たため
入院しているが、回復傾向にあるという。
県内でのSFTSの患者は2013年に死亡した
豊岡市の80代女性以来、4例目。県は、
草むらややぶなどに入る際は、肌の露出を少なくする
▽屋外活動後はマダニにかまれていないか確認する-
などの注意を呼び掛けている。
■それ以外にもダニは次のような病原菌も媒介します。
日本紅斑熱・つつが虫病
ダニに刺されてから、日本紅斑熱は2~8日後に、つつが虫病は10~14日後に、高熱、発疹、刺し口(ダニに刺された部分は赤く腫れ、中心部がかさぶたになる)が特徴的な症状です。紅斑は高熱とともに四肢や体幹部に拡がっていきます。紅斑は痒くなったり、痛くなったりすることはありません。治療が遅れれば重症化や死亡する場合もあります。
ライム病
ダニに刺されてから、1~3週間後に刺された部分を中心に特徴的な遊走性の紅斑がみられます。また、筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感などのインフルエンザ様症状を伴うこともあります。症状が進むと病原体が全身性に拡がり、皮膚症状、神経症状、心疾患、眼症状、関節炎、筋肉炎など多彩な症状が見られます。
マダニ媒介性の回帰熱
ダニに刺されてから、12~16 日程度(平均15 日)に 発熱、頭痛、悪寒、筋肉痛、関節痛、全身の倦怠感などの風邪のような症状が主で、時に、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸不全、出血症状(歯肉出血、紫斑、下血)が現れます。
以上です。
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