- 今度施工する現場ですが、地盤の関係で、杭での工事ができない現場となりました。そこで、今回はコンクリート基礎を使うことになりました。コンクリート基礎にもいろいろあります。私の場合いままで、コンクリート基礎は杭の基礎より、施工単価がかかるとの認識があり、採用したことがありません。
- それぞれを比較すると、
- 短所
- ・杭基礎に比べると、施工単価があがる。
- ・杭工事に比べて、施工に時間がかかる。
- ・傾斜地や、未造成の土地では使用しにくい。(杭工事であれば杭の長さで調整できるので傾斜地では使用しやすい)
- 長所
- ・地盤の影響を受けないので、途中で工事の中断、変更が無い。
- ・施工方法により、パネル下の草が生えないようにできる。
などです。27円で傾斜地、しかも杭工事ができない地盤。条件が悪すぎです。コンクリート基礎をいかに安く済ませるか。いろいろ模索しました。
(1)架台下一面にコンクリートを敷く工法
施工業者とのはなしでは、型枠を作る必要があるが、比較的型枠の手間がすくないので、施工期間は短くて済とのお話。コンクリート厚さは0.2mとします。4段架台で基礎のアンカ幅を考慮して2.8m。アレイの幅はパネル枚数300枚とすると、約125mとなります。
上記の計算から必要な生コンの量は70㎥となります。コンクリート基礎の金額は生コンの量でほぼ決まってきます。仮に生コンの単価を、 17000円/㎥とすると、材料費で119万円となり材料費に金額がかかりすぎます。厚さなどを減らす方法を考えなければなりませんが、強度的に心配です。また傾斜地だと造成にお金がかかってしまいます。
(2)円筒枠に生コンを流し込む工法
写真にある円筒枠にコンクリートを流し込む方法です。工事としては、コンクリートの型枠を作る手間を考えて、円筒形の枠にコンクリートを流し込む方法を取ります。架台下のコンクリートは一個で0.2㎥としパネル300枚を設置するのに必要な個数は120個なので、必要な生コンの量は24㎥となります。材料費は40万円となります。
今回は傾斜地への設置であるため、(1)の工法はとらず、(2)の工法で工事することとします。土木工事業者はどの程度で工事費用を算出してくれるでしょうか。
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